とある忍たまは隠れていたい

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A「ご馳走様でした」


店主「毎度あり！」


店主さんに手を振り、お店を出た。




A「やること、無くなっちゃったな.....」


情報も入手したし、帰ろうかな.....


A「.....？」


なんか、いる？

気配がする。


お面の隙間から、辺りを見渡した。


A「？」


いない。


なんだろう.....


A「まあいいや。帰ろ」


後ろを向いていた身体を前に戻した。


A「っ〜〜〜っっ！！！」


目の前に現れた、男の人。


心臓止まるかと思った。


A「だっ、だ.....」


雑渡「本当にお面してるんだね」


A「へ？」


雑渡「噂に聞いた通りだ」


うわ、さ....？


雑渡「お面をしてる、忍たま二年生」


A「！」


なんだよ、その噂.....


雑渡「私の事走ってるかい？雑渡昆奈門だ」


A「ざっ.......タソガレドキ忍軍、の....組頭....」


類先生から聞いたことがある。

タソガレドキ忍者には、とても強い忍者がいると。

包帯だらけの大男。


名は....雑渡昆奈門と....


A「なんの、よう......」


雑渡「たまたまだよ。女装の授業中である君を見つけて、着けてきた」


A「......」


気づかなかった。

いや、まあ....俺が気づくわけないんだけど.....


雑渡「本当に君は、お面をするんだね。人見知りとあがり症か」


A「.....」


なんでこんな俺のこと知ってんだよ、この人....

気持ち悪.....


雑渡「お面、外さないの？」


A「外さない」


雑渡「顔、見てみたいなぁ.....」


A「断る」



なんなんだ。この人は.....

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