とある忍たまは隠れていたい

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A「人混み、嫌い」


町に出たはいいが、結構人がいる。

繁盛してる。いい事なんだけどね。


俺は、人混み嫌い。


A「人がいないところに行きたい.....」


フラフラと人が少ない所へ向かって歩いた。




A「あ.....」


人ごみ酔いで、死にかけた。

人混みを抜けて、ふと上を見上げたら、お茶屋さんがあった。


A「ここで、やすむ.....」


お面を被り、店主さんを呼んだ。


店主「おお！また不思議な....外で食べるか？」


A「ｺｸｯ」


店主「そうか！じゃあ座って待っててくれ！今、お茶とお茶がし出すからな！」


A「はい」


店主さんに案内された席に座って、お茶菓子が来るのを待った。


その間、道行く人をじっと観察した。


A「？」


俺は気づいた。

なんだこれ.....忍者が、多すぎる。


道行く人、道行く人、皆忍者だ。


店主「はいお待ち！」


A「ありがとうございます。あの、店主さん」


店主「ん？」


A「最近、なんかあった？」


店主「あ〜、最近なぁ....戦が始まりそうなんだよ」


A「え？」


店主「内乱だ」


A「内乱って.....」


身内同士の抗争.....

また、なんで....


店主「意見の食い違いだとさ。戦するのは構わないが、俺たち一般市民を巻き込まないで欲しいね」


A「そうですね.....」



いつだって、いつの時代だって、損するのは一般人市民だ。

これ、先生に言って、止めて貰えないかな.....


A「ありがとう、店主さん」


店主「ああ、ゆっくりしていってくれ」


そう言った店主さんは、中に戻って行った。


A「これ食べたら、帰ろ」


そう呟いた。



俺は気づかなかった。





俺をじっと見つめる、包帯の男に......

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