とある忍たまは隠れていたい

助けてぇ！ ページ16

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A「っ！っ〜〜〜っっ！！」


ドタドタと学園内を走り回る俺。

なんでこんな全力で走っているかって？


それは.....


立花「まあ、待て待て」


七松「どんどーん！」


A「っ！！」


放課後、授業を終えて、外でのんびりしてたんだ。


そしたら、わけも分からず....六年生に追いかけ回されてる。

今現在、俺の後ろを追いかけてるのが、立花先輩と七松先輩。


どこか別れて、俺を狙ってる他の六年生。



なんでこんなことに.....俺はさして、六年生の気に触ることしてないのに.....


A「るい、せんせぇっ......」


助けてぇ.....


伊作「わ、捕まえた」


A「！！」


後ろを見すぎて、前を見てなかった。

ボフリと顔面にあたる衝撃。

川西と同じ、薬草の匂い。


A「ぁ、っ、っ.....」


伊作「大丈夫？」


A「ひ、ひっ......」


お面の隙間から見える、猫目。

やだ、怖い。

この人、俺と目を合わせようとしてくる。


A「っ.....るい、せんせっ....」


潮江「残念だな。今出ている」


A「そ、んな.......」


怖い、怖い.....


みんなに見られて.....


視線が怖い。顔に熱が集まる。


頭が....なにも、考えられない....嫌だ、怖い.....


グルグルと何かが頭の中を回った。


食満「おい、だいじょ.....」


長次「！」


Aに近づいた二人は気づいた。

Aのお面の隙間から見える目から、涙が溢れている事に.....


長次「大丈夫か？」


A「ひっ！」


ひょいと抱き上げられた。


長次「怖かったな」


俺の頭を肩に置き、トントンと背中を叩かれた。


A「っ......」


暖かい.....

お父さん、みたい......

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