目立たない六年生

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A「っしょ.....」


はぁ.....酷い場所だ.....

焦げ臭い匂い.....血の匂い.....死臭.....火薬の匂い.....


A「あんま、気分はよくないな.....」


現代っ子には、キツいって.....


小平太「A、大丈夫か？」


A「うん。大丈夫。小平太たちも平気？」


小平太「おうっ！大丈夫だ！」


長次「大きい戦だったようだな......」


A「うん。酷いね.....」


名もない城どうしの戦いか.....


A「気分は良くないな.....戦なんか、無くなればいいのに......」


小平太「そうだな」


長次「そうだ。A......」


A「ん？」


長次「文次郎のこと、大丈夫、か？」


A「っ......」


なーんで、掘り返すかな.....忘れてたのにぃ.....


A「大丈夫だよ。何とかなるから」


長次「そうか.....」


A「さあ、作業に戻、ろ......！」


小平太「！」


長次「誰か、いる......」


A「誰だ......」


背後の森から、複数の気配が.....


A「小平太、何人？」


小平太「三、いや.....四か.....」


A「仙蔵達では、無いかな.....」


長次「......」


全員、戦闘態勢に入った。


A「.......」


鞘を抜く準備をした。

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