目立たない六年生

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泉「これで、話は終わりだ。これはあくまで、俺達目線の話だ。あとは、Aから聞いてみるといいよ」


話を終えた。

尾浜「っ....」


三郎「.....っ」


俺の目の前の二人は、涙を流してた。


尾浜「最愛の、友人を亡くす......A先輩には、それくらい、辛いこと.....」


三郎「なのに、なんで.....」


泉「あんなに優しいのか、か？」


確かに、友人をなくすことは辛い。

でも、それ以上にAは優しい。人と関わりたくないというくせに、人を助ける。


泉「Aはさ、優しいんだ。他人のためなら、自分を犠牲に出来る。誰かが悲しめば、自分の事のように悲しむことができる。Aは、そういう子なんだ」


尾浜「先生、A先輩は.....」


泉「大丈夫。絶対、前みたいな笑顔が多い子に戻るよ。だって、Aだもん」


三郎「そう、ですか.....」


泉「さ、ほら。帰るぞ」


尾浜「はい」


三郎「はい」


A、俺は信じてるぞ。


俺は、Aは変わるって信じてる。きっと、あいつらが変えてくれる。

俺は、そう信じてる。

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