目立たない六年生

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伊作「A......」


A「おお」


クイッと袖を引かれた。


他「......」


数名、しっぽと耳が垂れてるように見える.....


A「あー.....っと、とりあえず、話しません？委員会のこと」


立花「そうだな」


長次「そうしよう......」


話し始めた。


が.....


食満「だから、Aは用具委員会だ！！」


文次郎「いや、会計委員会だ！！」


A「あー.....」


やっぱり.....


竹谷「いくら先輩でも、これは譲れません！」


兵助「そうですよ！」


ギャーギャー！！


A「さて、どうしよ」


収拾つかなくなってきたな......


立花「Aは.....」


A「へっ！？」


仙蔵様に後ろから抱き締められた。


立花「私のことが大好きだからな」


A「ファッ！？！？」


え、なんで.....知って......


立花「だから、作法委員会に入るだろ？」


A「っ、っっ！！」


身体がゾワゾワした。


立花「そうだよな？A」


A「へ、あ、や....えと.....」


立花「な？」


A「っ、う.....」


こわぁ......


尾浜「はいはいはーい！そこまででーす！」


三郎「A先輩、こちらへ」


A「おわっ、とと.....」


鉢屋に腕を引かれた。


三郎「すみません」


A「ひょえぇ.....イケメンだ.....」


抱き締められた。片手で。

なんだ。彼女になった気分だ.....


伊作「鉢屋？なにしてんの」


立花「なにしている」


A「っっ.....」


ゾクッと背筋が凍るくらい、怖い.....


尾浜「っ、と....学園長先生からの伝言です」


小平太「なんだ？」


尾浜「佐野A先輩は、我々学級委員長委員会が、貰い受けます」


委員長達「はあぁ！？！？」


食満「なんでだよ！！」


竹谷「そうだ！！勘右衛門！！」


尾浜「もともと、A先輩は学級委員長ですし」


伊作「ああ、そういえば.....」


潮江「だが、学園長先生は、どこの委員会に入れてもいいと仰ってた」


三郎「ええ、そうです。A先輩には、学級委員長委員会として、他の委員会を手伝っていただきます」


ん？？


兵助「どういうこと？」


尾浜「要は、学級委員長委員会だけど、他の委員会に呼ばれれば、参加するってこと」


三郎「お手伝いだな。予定が合えば、どの委員会にも参加します」


俺の拒否権は？？

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