目立たない六年生

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孫兵「ジュンコー！！」


A「....っと！！」


孫兵「！！」


孫兵の前に飛び降りたら、めっちゃビビられた。


孫兵「あ！ジュンコっ！！」


ジュンコ「しゃー！」


俺の腕を伝って、孫兵の首に巻きついた。


孫兵「良かった〜！」


ほんと、好きだなぁ.....


A「じゃ、俺はこれで......」


孫兵に背を向けて、去ろうとした。


孫兵「あっ！待ってくださいっ！」


A「うお」


ギュッと服の裾を掴まれた。


A「ど、どうしたの？」


孫兵「あのっ！名前を.....」


A「六年は組、佐野A」


孫兵「六年生.....あ、虎若たちのこと.....」


A「内緒ね」


しーっと人差し指を口に当てた。


孫兵「な、なんでですか？」


A「なんで、か.....よく分かんない」


孫兵「そ、そうですか.....また、会えますか？」


A「会えるよ」


孫兵「A先輩」


A「どうした？」


孫兵「えっと.....」


なんだろ.....


竹谷「おーい！孫兵〜！！」



A「！！ばいばい」


走り去った。


孫兵「あっ！....行っちゃった......」


竹谷「孫兵、ジュンコは.....」


ジュンコ「しゃー」


竹谷「見つかったみたいだな.....孫兵？」


孫兵「竹谷先輩、タイミング悪いです」


竹谷「え？」


孫兵「もっと、お話したかったのに.....」


竹谷「誰かいたのか？」


孫兵「内緒です。さ、戻りましょう」


竹谷「あ、おう.....」


なんなんだ.....

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