"視える"編入生

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土屋「寝ましたよ」


伊作「やっぱり、熱、上がってる.....」


おでこを触ると、最初よりだいぶ熱くなっていた。


伊作「きっと、ここで寝かしてたら、またさっきみたいになる....それじゃ、治るものも治らない.....」


土屋「僕と南の部屋はどうでしょう」


伊作「悪いですよ....」


土屋「いえ、南もAのこと心配してましたし、自分の目の届くところにいられると、安心します」


伊作「なら、お願いします」


土屋「はい」



土屋先生と涼風先生の部屋に運んだ。





〜二人の部屋〜


Aを布団に寝かして


伊作「では、僕はAの寝巻きを持ってきます」


土屋「お願いします」


そう言って、部屋を出た。


A「んん.....」


土屋「熱い、ですね.....辛いですよね」


頬を触ると、熱かった。気が抜けたと言っていたらしいです。

少し、安心しました。僕たちに少しでも心を開いてくれたと思うと....


土屋「ゆっくり、休んでください」



伊作「着替え、持ってきました」


伊作が部屋に入ってきました。


土屋「着替えさせますか」


伊作「はい」


忍装束を脱がせて、寝巻きに変えた。


伊作「あとは、Aが起きたら、食事を。僕に伝えてください。薬を持ってくるので」


土屋「分かりました」


伊作「では、僕はこれで。失礼します」


部屋を出た。




伊作「僕は、Aに嫌われているのかな....」


いつも、僕を見て怯えている。

編入したときも、怪我した時も、見学の時も


伊作「A、君には一体、何が見えているの？」

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