"視える"編入生

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先生たちと別れて、部屋に戻る道中。


A「......？？」


なんか、いる.....？


見られてるような.....これは....


A「霊じゃない、な......」


これで、霊だったらどうしよ.....



────「ひっく、ぐずっ.....」


A「ぅわいっ！？」


泣き声.....


A「誰？」


───「だ、だれかぁっ....」


A「行って、みるか.....」


声のする方向に歩いた。



A「この辺のはず.....」


うろうろと歩いていると....


A「？穴....？」


地面に穴が開いていた。


A「誰かいる？」


穴を覗くと


平太「ひぇっ」


A「君は.....」


富松作兵衛の所の.....


A「....手、伸ばして」


平太「は、はいっ」


平太の手を掴んで.....


A「っしょっと！」


引き上げた。


平太「あ、ありがとうございます.....」


A「怪我は？」


平太「だ、大丈夫です....」


A「ん、よかった。でも、なんで穴の中に？」


平太「委員会活動の途中で、落とし穴に落ちちゃって....」


この学園、落とし穴あるんだ。こわ....気をつけよう。


A「平太」


平太「は、はい」


A「この時間は、気をつけた方がいい」


平太「え？」


A「生きてる人と亡くなった人の区別がつかなくなる時間だ。落とし穴には、特に気をつけてな」


平太「？」


食満「平太！！」


A「ひっ.....」


無理無理無理！！！帰る！！

六年生、怖い！


A「平太、またね」


走って、逃げた。


食満「平太！な、なんでそんなに汚れて....」


平太「落とし穴に落ちて....A先輩が助けてくれて.....」


食満「A？」


そういや、居たな.....逃げられた。


食満「とりあえず、戻るぞ」


平太「はい」

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