"視える"編入生

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〜用具倉庫〜


涼風「A、なぜ後ろに....」


A「やだ」


先生の後ろにピッタリとくっついて離れようとしないA。


涼風「まあ、構いませんが.....留三郎」


食満「はい！ああ、見学ですね！」


A「ひぇ.....」


憑いとる.....


A「消えろ」


手を合わせて、そう言うと、消えてくれた。


A「ほ....」


涼風「私から離れませんか？」


A「やだ」


涼風「全く.....」


食満「自己紹介だな。俺は、六年は組、食満留三郎だ」


憑いてた理由が、よぉーく分かった。あの人と同じクラスだからだ。

周りにも被害が.....


作兵衛「三年ろ組、富松作兵衛だ」


A「.....」


ふいっとそっぽを向いた。


作兵衛「なっ.....」


しんベヱ「一年は組、福富しんべヱです！」


喜三太「山村喜三太ですぅ！」


平太「一年ろ組、下坂部平太です.....」


一年生「よろしくお願いします！」


A「よろしく....」


一年生、可愛いなぁ.....


食満「用具委員会は、授業に必要な手裏剣などの手入れ。その他にも学園の壁の修補などをするんだ」


A「筋肉痛になりそう.....」


この前、1500走っただけで、全身筋肉痛だったのに.....俺には向いてない。


食満「と、まあこんな感じだ。質問はあるか？」


A「大丈夫です.....」


食満「そ、そうか....顔、見せてくれないのか？」


A「.....」


ぎゅーっと涼風先生の服の裾を掴み、後ろに隠れた。絶対見せない。


涼風「A、見せなさい」


A「.....」


ひょこっと顔を出した。


食満「！よろしくな！」


A「....ます」


作兵衛「.....」


A「.....」


富松作兵衛さんと目が合った。ふいっと向こうを向いた。


涼風「さ、行きましょうか。次で最後かな？学級委員長委員会には、行きませんから、体育委員会で最後です」


A「はい！分かりました！」


用具倉庫を離れ、校庭に向かった。

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