"視える"編入生

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A「んん......ぁれ？」


ここ、は......


A「医務室の中......なんで.....」


伊作「！よかった....目、覚ましたみたいで....」


A「っ！！ぁ、えと....」


え、なんで？？ぜんっぜん、記憶ない。


伊作「倒れたんだよ。身体、大丈夫？」


A「あ、はい。もう.....」


伊作「ん、よかった」


委員会見学、明日になっちゃうな.....ま、いいや。


伊作「ねぇ、A」


A「は、はい」


伊作「常に、死に近い人ってどういうこと？」


A「.....そのままの意味です。先輩、これは、僕からの忠告、です。優しすぎると、いつか自分を滅ぼします」


早死するぜ？マジで。


A「編入生の言葉なんて聞き入れる必要なんて、ないですよ。どうせ、信頼されてないだろうし」


伊作「君は、人が嫌いなの？」


A「別に嫌いでは無いです。ただ、人の感情をよく見てるだけ。見ればわかるじゃないですか。僕は、信頼されてない。だから、僕も信頼しない。信頼した所で、裏切られるんですから」


伊作「そ....」


A「介抱してくれてありがとうございました。失礼します」


布団から出て、部屋に帰った。




伊作「信頼、か.....随分、寂しそうな顔をする子だな....」


仲良くなりたい。


そう思った。

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