"視える"編入生

バレる？バレた？ ページ12

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まあ、慣れるの大変。


A「はぁ....」


俺がこの学園に来てから、三日が経った。

学園の瘴気も俺が出した蝶のおかげで大分いい。


A「あとは、あの元凶をどうにかしないとな....」


確か、六年は組、保健委員会委員長の


A「善法寺伊作......」


なんで、あんなに.....


A「わけわからん」


尾浜「あ、いた！おーい！」


A「？」


俺？


.....うわ....三人くらい憑いとる....


A「ぼ、くに、何か....」


斜め左下を見ながら、聞いた。


尾浜「ちょっと用事があってさ！着いてきて」


A「ぁ、はい....」


ほんと、めっちゃ憑いてんなぁ....しょうがない。俺、優しいからな。

祓ってやろう。


パンパンと柏手を二回叩き


A「ふー.....」


五年生の先輩の背中に向けて、息をふきかけた。


霊さん「アー.....」


A「w」


なんか、かわいいな。消えてった。


尾浜「？なんかした？」


A「あ、いえ、なにも.....」


尾浜(身体が、軽い....変なの)




まだかな。


尾浜「さ、着いたよ」


五年い組.....


A「はい.....」


尾浜「連れてきたよ〜！」


火宮「A！」


A「香先輩！！」


即座に香先輩の裏に隠れた。


火宮「勘右衛門の祓ったんだな」


香先輩がボソッと聞いてきた。


A「一応....というか、皆さん、憑きすぎでは？」


火宮「ああ、そうだな〜.....」


A「というか、なんで、僕はここに？」


火宮「それはなぁ.....」


というか、一人足りない気が....


三郎「さて、水上A」


なぜ、フルネーム？


尾浜「手から、出した蝶について教えて？」


A「！？！？」


み、み、見られてたーー！！！

うっわ、忍者怖っ！！怖い！！うはー.....


A「っ、ははっ、な、なんの、ことでしょう.....」


三郎「俺も見ているんだ。気の所為、では済まないだろう？」


まずい.....


A「っ....言ったところで何になるんです」


どうせ、信じてくれないんだから....


兵助「俺たちの好奇心を満たしたいから」


雷蔵「教えてくれないかい？」


A「....どうせ、言ったところで....」


軽蔑されるだけだ.....視えるなんて、簡単言うもんじゃない。


火宮「俺は、言ったぞ」


A「え、まじですか」


あ、やべ....素が....

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