私と人気なイケメンたちと

は?1 ページ3

私の目の前にいるのは私を産んでくれた母。



それなら一般的な光景でしょう。




だけど今は違う。




母｢ごめんね…A…ごめん…っ｣




何度も何度も謝る母の手には真っ赤な真っ赤な包丁。



それで何回私を刺した？



どれくらいの私の血がついてるの？



貴｢…やめてお母さん…っ、私、まだっ…｣



抵抗？




口だけだよ。




私は早く死にたいの。




こんな馬鹿らしい世界




誰が好んで生きるものか。




だけどお母さん。





これだけは私の願い。





貴｢おか、さん…最後は、お、かあ、さんの、手で、殺してほし、い、な｣




そんな金属になんて殺されるのは嫌だから。




最後は…ね？




まだ、ごめんね、ごめんね、と言っている母。





能無し神にも願ったんだよ。





頂点に座ってるだけじゃないのって思ったりしたけど





やっぱり最後は神頼み。






貴｢…おか、あ、さん、わら、って、よ｣









母｢…っ、｣









でも








聞いてはくれないんだね。









その時のお母さんの顔は









残酷なほどに









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿無表情。

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