Blue_8 ページ9
そんな毎日が1週間経ったある日のこと。
「 ほら!誘っちゃいなよ〜 」
「 え〜でもいきなり変じゃないかなあ、 」
お店の外でコソコソと話している女の子2人組。
彼女達がチラチラと見ているのは、もちろん飛貴くんのこと。
当の本人は全く気付く様子もなく、ニコニコと接客している。
はあ、、今まで2人っきりでお店やって、勝手に余裕ぶっこいちゃってたけど、あんなにかっこよくて優しい彼なら、いつ彼女が出来てもおかしくないんだよなあ、なんて。
雄「 すぐにサボろうとすんな 」
と、そんな私の元に現れたのは、飛貴くんではなくて、またあいつだ。
ゲンコツまで食らわせてきて、絶対私のこと女とも思ってないのだろう。
『 痛っいなあ、暴力反対! 』
雄「 口じゃなくて手動かせ
ほら、これ持ってけ 」
『 はあ?自分の仕事は自分で……__________ 』
那須が私に渡してきたのは、在庫切れのメニュー表で。
雄「 早く渡さねえと注文入っちまうぞ 」
『 あ、うん… 』
私は彼に何も言い返せずに、飛貴くんが列整備をする店の外まで走った。
『 飛貴くん、あの…… 』
飛「 ん?どした? 」
『 これ、今日売り切れの物だからチェックお願いします 』
さっきの女の子達の会話が気になってモヤモヤしたまま、なんだか気まずくなってしまう。
飛「 あ、ありがと 」
これ以上話したら変なこと言っちゃいそうで、すぐに中に戻ろうとしたら、その手を掴まれて。
飛「Aちゃん、何かあった? 」
『 へっ? 』
飛「 なんか元気なさそうだから 」
『 いや、平気だよ? 』
飛「 本当に?きつかったら休んでていいからね? 」
『 あ、ありがと… 』
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作者名:mii(みぃ) | 作成日時:2021年7月15日 18時