キミと夏恋 ~N.yuto/U.hidaka ~ (ページ12)

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『ゆうくんどうしよう！浴衣あったっけ？』

優「いや、俺の家にあるわけないじゃん！
あ、でも確か妹の浴衣がどっかに…… 」

優「ちょっとまってて！」

そう言いながら慌てて浴衣を探しに行ってくれたゆうくん。

花火大会は来週だけど、今からもうワクワクしちゃう。が、そんな私に水を差してくる男が1人。

雄「お前浮かれすぎ、他の女も居るんだろ？」

『うっさいなあ、分かってるよ！』

『でも、少しでもいいから可愛いって思ってもらいたいんだよ』

そんな私の乙女心を踏みにじるかのように、ガン無視でそっけない那須。

『あーーもう！やっぱり飛貴くんしか勝たん！！！！！』

雄「アイドルかよ」

『うわ、そうやって余計なことだけは言うんだ！』

雄「別にそういうことじゃ、「もーお前ら2人にしたらすーぐ喧嘩する！」優

私たちの声を聞いてリビングに戻ってきたゆうくん。
手には浴衣ではなく、買い出し用のバッグ。

優「今から2人で買い出し行ってきてくれない？」

雄「俺、1人で行きますよ」

優「いや、でも結構買うものあるからさ、」

『ゆうくん大丈夫！ちゃーんと2人で買い出し行ってくるから！』

嫌そうな那須と強引に腕を組んで、買い出し用のバッグを受け取った。

ゆうくんがまた浴衣を探しに行ってくれた後、すぐに逃げられたのは言うまでもない。