忍ばないお姫様 (ページ34)

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side / Kousei.Hiyama

「.....っと、ここまで。とりあえず一旦休憩」

何とか前半のレッスンが終わったんだけど、やっぱりAはしんどそうで

辛い時は頼れってこの前行ったんだけどな、

ってちょっと寂しい気持ちになる

内「A？だいじょーぶ？」

『.....』

内「おーい」

『.....ん？』

内「ねえ、ほんとに大丈夫？」

『なにがよ笑』

うっちーには明るく振舞ってるけど、返事してないし、話も多分聞こえてない

「じゃあ始めるぞ」

間もなくして、レッスンが再開した

この状態で出来るのかよ.....

とりあえず今のところは倒れたりしてはないんだけど

「日向遅れてる」

「そこ、違う！」

いつもならそんなこと一切言われないAに振付師さんから注意があって

北「A！！」

拓実のAを呼ぶ声と同時にドサッという音が聞こえた

Aが倒れた音だった

皇「とりあえず黒ちゃんとおりでソファまで運んで。うっちーはタオル、星輝飲み物買ってきて」

皇輝の指示により、素早く対応がされていく

なんで皇輝が慣れてるのかって言うと、昔はよく無理をしてこうやって倒れることが多かったから

最近は体力もついてたそんなこと無くなってたから、突然過ぎてさすがに驚いた

拓実と尚大によってソファに寝かされたAはしんどそうで

なんで無理にでも辞めさせなかったんだってすげえ後悔

「とりあえず、中止。俺は、いない方がいいな」

って振付師さんが気を利かせて部屋を出て行った