誘ってるの？ ページ37
*
え、と…今、なんて言ったかな？
一緒に、いたいって言ったよね。
もしかしてそれって…
いや、いかん、ﾁｪ･ｼｳｫﾝ。深読みするな？
Aはただ、
『帰るまで一緒にいたい』そう言ったんだ。
「うん、わかった。食事に行こうか」
「うん…」
それでも、はずかしそうに俯くAのために助手席のドアを開けて。
なんか。
彼女の様子がいつもと違うのはなんなんだろう。
「あれ？イェジンシは？」
さっきまでいたはずなのに。
「え、えと…か、帰らせたよ…」
「え！？」
驚いて彼女に視線を向けると、そっと唇を噛んだAが
ゆっくりとこちらを向いた。
なんて顔してるの…
それは………誘ってるの？
「オッパ…今日は…ずっと一緒にいたいの」
Oh My god！！
それって。それって、そういう意味ってことでいいの？
ちょっと待てﾁｪ･ｼｳｫﾝ！
今さっき、もう少し待とうって決めたばかりじゃないか。
「いや、あの…でもほら、今日はソナシに会って君も疲れてるんじゃ…」
「ダメ？」
「え(汗)」
彼女の手が、そっとハンドルの上の僕の手に重なって。
思わず、ハンドルをぎゅっと握ってしまった。
「オッパ、あたしとじゃ、そんな気になれない？」
いや、会うたびにその気満々だったけど(汗)
「あたしなんて、オッパにしてみればまだまだ子供なのかな…」
君は……
僕がどれほど君に夢中なのか、全然わかってないね…。
「……とりあえず、食事に行こう」
僕は彼女の手をそっと握り直して、アクセルを踏んだ。
そうしないと、今すぐここで抱きしめてキスしてしまいそうだったから。
*
いつもの個室での食事。美味しい料理のはずなのに。
でも今日は何を食べても味なんかわからなかった。
彼女もきっと、緊張してるのか、ただ黙々とフォークを口に運ぶ。
その指の動き、唇の動き、ひとつひとつを視界に捉えるたびに
僕の中の何かが動き出す。
「今日も美味しかった。ごちそうさま」
そう言って、ぎこちなく笑うA。
そんなの、嘘だってバレバレだよ。
Aだって、味なんてしなかったんだろ？
「どういたしまして」
平静を装うのがこれほど大変なんて感覚、久しぶりだ。
現実は、芝居のようにうまくはいかないもんだな。
「そろそろ…出ようか」
僕のその一言で、彼女の顔に緊張が走るのがわかる。
*
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さくらこ(プロフ) - みみももさん» みみももさん、コメントありがとうございます！私の駄作を、大好きだなんて言ってくれてありがとうございます！これからもよろしくお願いしますね！ (2013年10月23日 17時) (
レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - emiさん» emiちゃんコメントありがとね〜最初はemiちゃんに喜んで貰えたらいいなって思って書き始めたけど、結構楽しく書けたよ！こちらこそ、挑戦せてくれてありがとう〜(^_^) (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - angieukoさん» あんこ、ありがとう〜♪ぎゅもね、ヒット記念←でなにか、そのうち何か書きた言って思ってるから、その時はあんこのために書くよ！！ (2013年10月23日 17時) (レス) id: fbd3e675d8 (このIDを非表示/違反報告)
みみもも(プロフ) - シウォン素敵です♪また楽しみに読ませてもらいます！さくらこサンの作品大好きです(*^^*) (2013年10月22日 16時) (レス) id: e7ccebaf65 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - ミクさん本当にありがとう（ ; ; ）嬉しくて淋しくて上手く言葉にならないよ。 (2013年10月22日 12時) (レス) id: 677631d120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi＊ku
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年10月2日 22時
