白き愚者は蒼穹に嗤う

愚者が三十三人 ページ35

｢ｸｯ…ﾊﾊｯ｣

1人の部屋でAの楽しそうな声が響く

｢ﾊｧ…ノーマン…そうゆうこと言っちゃダメだよ、生き残れない…｣


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ノ｢…僕は…僕達は…“君を助けたいんだ”｣

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頭はよくてもまだまだ考えが甘い、でもなぜだか彼らならできそうな気がしてしまう

だが

｢厄介だ｣

ｽｯ

Aが立つと窓際に行って指笛を吹いた

ﾋﾟｨｨｨｨ

するといつもとは違う純白の梟が飛んできた

ﾊﾞｻﾊﾞｻ

｢いいか、梟、鬼共に伝えろ。予定を変更する、次の出荷は『ノーマン』だ…｣

梟〔ツギノシュッカハノーマン、ツギノシュッカハノーマン〕

｢そうだ…それからｰｰｰ｣









｢行け｣


ﾊﾞｻﾊﾞｻ

ﾎｰ

梟が飛び立つ






｢…ごめん、ノーマン｣

あまりにも小さいその言葉は、無情にも梟の羽音にかき消された

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