白き愚者は蒼穹に嗤う

愚者が五人 ページ6

しばらくすると続々と人が帰ってきていた

ド「げ！もうこんなに捕まってるのかよ！？」

ギ「あーあ、これでドンも捕まっちゃったし」

ア「あと、残ってるのは…エマとA！」

そして数分後

レ「で、エマは捕まったと」

エ「また捕まっちゃった〜！」

レイ「ラスト１人で１０分持ちこたえたぞ、新記録じゃないか。残ったのはやっぱりAか」

「やっぱりってww」

エマ「くやしい！なんで？なんでノーマンあんなに強いの？Aも！Aが参加するといつも最後になる！私かけっこじゃノーマンとAに負けたことないのに鬼ごっこじゃ勝てたことないよ！」

エマがものすごく悔しがっている

レイ「問題、現状、ノーマンとAにあってエマにないものなーんだ？」

レイが唐突にエマにクイズを出しはじめた

エマ「え？いっぱいありすぎて…」

レイ「戦略だ。確かに単純な身体能力ならエマの方が上だろう。でも、ノーマンとAは頭が強い、ハンパない。そしてこれは鬼ごっこ、まさに戦略を競う遊びなんだよ。標的がどう動くか。"鬼"がどう攻めてくるか、状況を観察･分析し常に相手の策を読んで行動できる思考と動きが要るようになってくる。身体をフルに使ったチェスみたいなものだ、まぁAは体じゃなくて頭に極振りしてるけどな。」

エマ「鬼ごっこが？」

レイ「少なくともこいつらがやってんのはそういう遊び」

ノーマン「そこが鬼ごっこの面白さでしょ？ねーA？」

「ねーノーマン❤」

レイ「な？だから強いんだよ」

ノーマン「でも、レイやAは僕なんかよりずっと策士だよ？」

ノーマンが何か言っている…

レ「買いかぶんな」

「レイ！よく言った！」

愚者が六人→←愚者が四人

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