ニョルくんと彼女ちゃん (ページ10)

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CYside

俺たちはその日一緒に帰った

Aも俺も電車通学だから駅までの道を歩く

俺は少し緊張しながらAの手を繋ぐとAも繋ぎ返してくれた
手を繋ぐだけで緊張したのは初めてだ

隣を見ると少しだけ赤く染まったAのほっぺ
この子照れ屋さんなんだ(笑)

聞きたくないけど、でも気になって聞いてしまった

｢Aって彼氏いたことある？｣

A｢うん、高１の時に1人の人と付き合ったよ｣

はい、いました～。うん、いたとは思ってたけどね、(笑)
こんな可愛い子にいないわけないか

｢そうなんだ｣

キスをしたりハグをしたり手を繋いだら照れてたから男慣れしてないのかと思ったら、うん、やっぱり彼氏いた

そこから俺は自分で聞いときながら傷つきたくなかったから話をそらした

俺の話を笑いながら聞いてくれるA
うん、ほんとに笑顔が可愛い

てか、周りの男もAのことを見てる
だって可愛いから

ちょっと嫉妬しながらAが離れないようにギュッと手を強く握る

そしたらAも強く握り返してくれた

駅に着いて電車に乗ってAの降りる駅を教えてもらう

意外にもAと俺の降りる駅は2駅しか変わらなくてびっくりした

電車を降りて家までAを送り届けた

A｢ありがとね｣

｢ううん、どういたしまして｣

A｢じゃ、また明日｣

｢うん、また明日ね｣

そう言って手を振ってくれた

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これが俺とAの付き合った時のお話。