２５７ 番外編 ページ7
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｢いい加減にして｣
ただ些細なことだった。
いつも仲のいい兄弟。
他の兄弟以上には仲がいいと言えるぐらいには。
それにお互い喧嘩慣れしてる。
だからだろう。
一度兄弟喧嘩が始まれば止まらないのは。
その日、私は機嫌が悪かった。
低気圧で頭痛だったというのもあるだろう。
ちょっかいをかけられただけでイラついたのは。
蘭｢あ？なんて言った？｣
｢だから、いい加減にしてって言ってんの。
イラついてる時にちょっかい出されるのほんと無理。｣
蘭｢兄ちゃんに向かって何言ってんの？｣
竜胆｢2人とも落ち着けよ〜｣
先に手を出すのはいつも蘭。
私の前髪を掴んで無理やり上を向かせてくる。
蘭｢生意気になったなぁ？A｣
｢我儘な蘭に比べればマシだと思うけど？｣
私の前髪を掴む蘭の手を握り、力を込める。
そこらの女じゃないんだ。
片腕ぐらい簡単におることだってできる。
｢離せよくそ兄貴｣
そこからは殴り合いの喧嘩だ。
骨を折ろうが血が出ようが気にしない。
だが私と兄との喧嘩で約束事がある。
蘭と竜胆は私に対して物を使わない。
あとお互いの顔に傷をつけない。
だ。
竜胆｢.......ストーップ！！！｣
蘭｢止めんな竜胆！｣
竜胆は私を前から抱え込むように蘭から離れさせた。
竜胆｢家の中の物壊れるから！！！｣
｢っでも！！！｣
蘭｢りんど〜、
いいからそいつ渡せ｣
竜胆｢やだ。
明日Aと出かけるのに傷だらけとか嫌だし！｣
｢離して！｣
竜胆｢A、あのタコのせんせーに昔の話するぞ｣
昔の話＝私の黒歴史
サーッと血の気が引く。
｢絶対やめて！！！｣
竜胆｢だったら兄ちゃんに謝れるだろ？｣
私はくそっと顔を歪ませたまま渋々謝る。
いつもこう。
竜胆は私に謝らさせる。
蘭を怒らせる方が面倒だから。
｢ごめん、｣
と小さく言い、蘭を見ればニヤニヤと笑っていて。
私はその姿を見て舌打ちをする。
｢いっつも竜胆私に謝らせる！｣
竜胆｢だって兄ちゃん絶対謝んないじゃん｣
｢そうだけどさ！｣
蘭｢いいねぇ、謝るAは蘭ちゃん好きだなぁ｣
そう言う蘭ちゃんを見てまた舌打ちをし、竜胆を離れさせて机に置いていた携帯と財布を持つ。
｢コンビニ行ってくる！！！｣
竜胆｢あ、ちょ！！！｣
. fin .
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引きこもり隊 - 一気読みさせていただきました！！めちゃくちゃ丁寧で読みやすく、なおかつ読んでいて飽きなくて、神作品としか言いようがありません！！応援してます！！！！ (2022年6月20日 22時) (
レス) @page46 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 最高ですか⁉︎ありがとうございます！ (2022年6月20日 20時) (レス) @page7 id: e56a568d86 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆな(プロフ) - 久しぶりの更新、！？！？これからも頑張ってください👊🏻🤍 (2022年5月28日 18時) (レス) id: 676d8245fd (このIDを非表示/違反報告)
キノコちゃん(プロフ) - 今まで読んできた東リベ×暗殺教室の小説の中で一番好きです！！これからも頑張ってください！ (2022年5月20日 23時) (レス) @page28 id: 22c302028c (このIDを非表示/違反報告)
レミー - ものすごく面白いですね！これからも更新頑張ってください！ (2022年4月30日 15時) (レス) @page19 id: b6cb28d82a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美海
| 作成日時：2022年4月3日 23時
