. 東卍メンバーさんE組になりました ３

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銭湯の一角でゆっくりと温まっていると、隣の男子風呂が一気に騒がしくなった。


周りにいたおばちゃん達がそちらを見るほどだったが、すぐに誰かは分かる。


壁一枚挟んだ向こう側を見れるわけでもないので、私はそちらを見ずにただ肩までお湯に浸かる。


謹慎の件をマイキーに話したところで何か変わるとも思ってもいないし、


ましてやそんなことがあってマイキーが私を東卍から抜けさせる訳でもない。


稀咲からの接触がマイキーに会った時の為の念押し、と言いたいのだが、


私がどうこう言ってもマイキーが決めることにそう口出しはできない。


私が正しいと思ったことを突き通すとはマイキーに伝えているが、総長である彼の意見を聞かないわけにもいかないのだ。


それはドラケンも一緒。


だが彼は私とは違ってマイキーに正を教えれる人。


私はそれができない。


間違っていると伝えてもマイキーに押されてしまえば何も言えなくなる。


多分それはこれから先も変わらないだろうし、


私はマイキーに弱いままでいるだろう。


蘭と竜胆が言うように一度東卍から離れてみるのもアリなのかもしれない。


どこにも属さず、外の世界の常識を見てみるのもいいのかもしれない。


だが今の私にとってマイキーの居ない生活をできるかと聞かれれば出来ないと答えるだろう。


それだけ、蘭と竜胆へ向ける依存と同じぐらいにマイキーにも依存しているから。


だからこそ、稀咲と言う何も知らない奴に掻き回されたくない。


どんな理由で東卍に関わろうとしているのかは知らない。


それがいい理由だとは到底思えないのは確かだ。


マイキーを信用していない訳では無いが、


もし、稀咲が東卍のメンバーになった時には


私は居ないと思っていた方がいいかもしれない。


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