. 元東卍メンバーは公安警察の警部さん ３

番外編 ４ ページ27

. プロポーズ .


付き合ったのは中学卒業時。


東卍が解散した時だ。


私はその時にマイキーと話した。


｢マイキー、私は警察官を諦めないよ｣


ﾏｲｷｰ｢うん。俺、Aが警察官の姿みたい。

でも、約束して？｣


｢ん？｣


ﾏｲｷｰ｢絶対俺の傍から居なくならないで｣


｢当たり前だよ｣


そういう約束をしてここまで来ている。


もう大学4年。


付き合って数年になる。


今日は久々に皆とバイクに乗って夜に走っていた。


私はマイキーの後ろに乗っているだけだが。


車の少ない高速道路を捕まらない程度に走る。


着いた先は海ほたる。


私達の思い出のところだ。




｢うっわぁ、久々だ｣


砂浜に降り、海をみる。


先程走ってきた高速道路が見えて。


ﾏｲｷｰ｢A｣


｢ん？｣


ﾏｲｷｰ｢もうすぐ警察学校だよな｣


｢うん。大学卒業してすぐ｣


ﾏｲｷｰ｢男、多いんだろ？｣


｢あーまぁそうだね
でも心配しなくても私にはマイキーだけだよ｣


そう言うとマイキーは安心したように笑ってみせた。


ﾏｲｷｰ｢でもさ俺結構心配性なんだよ、


A可愛いし。優しいし。

大学でだって結構告白されてるって聞くし。
だからさ、俺考えたんだ｣


考えた？と首を傾げる。


そう言えば皆で来ているはずなのに皆がいないな。


マイキーは私を抱きしめて言った。





ﾏｲｷｰ｢結婚しよう｣




驚きで声が出せなかった。


マイキーが結婚のことを考えているとは思わなかったから。


ﾏｲｷｰ｢もしかしたら警察官になったAに頼りっきりになるかもしれない。

でも頑張るから、俺。


ケンチンとイヌピーと仕事、頑張るからさ｣


私はマイキーの背中に腕を回す。


｢うん、


よろしくお願いします｣



涙を流し、マイキーの肩に頭をグリグリさせながら言うと、マイキーは離れて私の脇の下に手を入れて軽々と持ち上げた。



ﾏｲｷｰ｢じゃあ明日から佐野Aな！！！｣



｢はぁ？！明日？！｣



そんなことを言っているとどこかに居た皆がこちらに来て。


ﾄﾞﾗｹﾝ｢おー、マイキー成功したか｣


ﾏｲｷｰ｢うん！｣


三ツ谷｢朝からずーっと緊張してたもんな｣


ﾏｲｷｰ｢してねぇ！

あ、A婚姻届はもう貰ってるから！｣


｢いや両家の顔合わせとか色々あるから｣


ﾏｲｷｰ｢？別に俺らの家族同士仲良いじゃん｣


｢そういう問題じゃなくてね......｣




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