. 前世の婚約者は今世で学校の先生になっていた。【煉獄杏寿郎】

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童磨｢さっき話していたのはもしかして、｣


｢そ、昔話した婚約者｣


車に乗り込んでシートベルトをつける。


炭治郎達は冨岡さんに捕まったため居ない。


童磨｢そうか、猗窩座殿との戦いで死んでしまった柱か
記憶は？｣


｢......ない｣


童磨｢！！！

そうか｣


私は深く溜息を着いて窓の外を見る。


童磨は昔とは違い、感情をちゃんと持っている。


本当の人間。


まぁ変なところは多いが。


相談にも乗ってくれるし、小さい時には一緒にゲームもした。


良い兄だ。


まぁしのぶちゃん達には心配されたけど。


童磨｢そうだ、今日父さんたち帰ってくるの遅いから内緒でケーキでも買って帰ろう！｣


｢三色団子がいい｣


童磨｢ふむ、なら和菓子屋にでも行って和菓子にしようか｣


｢やった｣


ケーキよりやっぱり和菓子の方が好きなんだよね、


と思っていると童磨が口を開いた。


童磨｢Aは彼とまた共に生きたいと思っているのかな？｣


｢......

生きれるのなら生きたいよ、

皆も諦めるなって言ってる。

でもさ記憶がないってことは、私を忘れたかったからじゃないのかなって

違う人と共に生きたいんじゃないのかなって、

私が記憶のないあの人を縛ることはできない、
今はもう他人なんだもん｣


童磨｢後悔しないようにしなよ、｣


｢わかってるよ、

この三年で諦める、｣


宇髄さんや皆には止められるだろうけど


｢私にとっても、あの人にとってもそれが一番だったら｣


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