. 前世の婚約者は人気アイドルの我妻くん ２

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収録が終わってから私達は溜息を着く。


｢律、大丈夫だったよね｣


律｢うん、大丈夫だった。

善逸くんのところは前田がカットしてくれるって｣


我妻｢いやほんとによかった｣


｢急に黙るんだもん、驚いた｣


我妻｢思い出しちゃってさ｣


楽屋に戻りながらそう話す。


すると前からヒールの音が聞こえて。


女優｢あ！善逸くん！｣


ヒールの音を鳴らして走ってきたのはこの間善逸と熱愛報道を撮られた女優。


私と律に目もくれずに善逸の傍に行った。


女優｢今日この局だったんだね！
この後暇？｣


肩に手を乗せる女優さん。


私は持っていたペットボトルをバキッと握りしめる。


我妻｢悪いけど事務所から君と余り関わるなって言われてるんだよね。
あと暇だったとしても君とは遊びに行かない｣


女優｢えぇ〜、｣


女優さんはこちらに気がついてニッコリと笑ってくる。


女優｢ToKuだよね！私めちゃくちゃファンなの〜！
善逸くんとは知り合いなんだよね？

あ、そう言えば倒れたって聞いていたけど大丈夫？｣


騒がしい子、


と思っていると善逸が間に入る。


我妻｢ToKuにちょっかい出さないでくれる？｣


女優｢ちょっかいなんて出てないもーん！
あ、ねぇToKuちゃん！
ちょっと一緒に自販機行こ！｣


無理やり手を引かれて歩き出される。


｢え、ちょ！｣


なんなんだ、この子



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