. 前世は鬼殺隊、その記憶ございます。２

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クラスメイトが杏ちゃんのスマホを覗き込んで。


ｸﾗｽﾒｲﾄ｢ほんとだ、中等部の千寿郎くんじゃん｣


ｸﾗｽﾒｲﾄ｢先生と千寿郎くんめちゃくちゃ似てるもんね〜｣


煉獄｢うむ！千寿郎も私も父似だ！｣


おじさん似ってより殆どおじさんだけど。


｢煉獄先生が酔っ払ってその時にスマホのロック画面をその写真にしたのよ。｣


なんて嘘を付く。


煉獄｢うむ！忙しくて変える暇もなかったからな！｣


女｢う、うそよ！！｣


｢いや、なんで嘘つかないといけないのよ。
私が言っていることが嘘なら煉獄先生も嘘ついていることになるけど。
てかここの学生なら先生と千寿郎くんが似てることだって有名だけど｣


余程自分のことにしか興味が無いのだろう。


煉獄｢取り敢えず君には話が聞きたい！一緒に職員室に来てもらおう！｣


女｢煉獄先生がそう言うなら〜｣


煉獄｢もちろん徳田少女も！｣


杏ちゃんは歩き出して。


私もその後に着いていく。


女の子の隣を通り過ぎるときに一つ言った。


｢公立じゃないから問題起こせば大学の可能性が高いんだよ、知ってた？｣


小さく笑って言うと女はサァッと顔を青くして。


煉獄｢あまり後輩にキツイこと言うんじゃないぞ？｣


｢先輩からのアドバイスでーす｣


ｸﾗｽﾒｲﾄ｢A〜、証言いるなら俺ら呼べよ〜｣


ｸﾗｽﾒｲﾄ｢いつでも行くぞー｣


｢おけ〜、みんなに殴られた〜って言うね〜｣


ｸﾗｽﾒｲﾄ｢おい！！｣


私はケラケラと笑いながら教室から出る。


冗談の通じるクラスでよかった、なんて笑う。


煉獄｢徳田少女は職員室の前に保健室に行きなさい！｣


｢別に大丈夫ですよ、｣


煉獄｢結構赤くなっているぞ？｣


頬を触ると確かに熱くなっていた。


｢大丈夫ですよ、多分｣


多分だけど。


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