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煉獄「よもや!君たちまだ学校に残っていたのか?」
放課後、カナヲと図書室で勉強をしているといつの間にか暗くなっていて。
下校時間間近だったため、見回りで来た杏ちゃんが声をかけてくる。
「え、ほんとだカナヲ、帰らないと」
直ぐに広げていた課題を鞄に入れる。
今日の童にぃの迎えはない。
童にぃは薬学部だから研究でここ最近研究室に篭もりっぱなしのようだ。
カナヲ「今日、カナエ姉さん迎えに来るから.....」
「え、一緒に帰れないの?!
うっそぉ〜、私一人か」
図書室から出てそう話していると鍵を締め終えた杏ちゃんが私の肩に手を置いた。
煉獄「生徒を暗い中一人で帰らすわけにもいかないな!
ここ最近不審者も増えている!先生が送ろう!」
私は目を見開く。
カナヲ「よかったじゃん、A」
「え、でも」
煉獄「直ぐに荷物を取りに行く、校門で待っていなさい!」
杏ちゃんは直ぐに職員室に行ってしまって。
カナヲ「外、行こ?
多分私カナエ姉さん来てるから」
「はーい」
嬉しいがいいのだろうか、
複雑な気持ちのまま校門を出るとカナエさんがいて。
カナエ「あら、Aちゃん!久しぶり」
「お久しぶりです、カナエさん」
カナエ「家まで車乗っていく?」
「あ、いえ....杏ちゃんが」
そう言うとカナエさんはあぁ、とニッコリと笑った。
カナエ「余計なお世話だったわね、
それじゃあまた今度会いましょ?」
「はい、喜んで」
私は二人を見送って校門前でスマホを触っていると、車に乗った杏ちゃんが来て。
煉獄「うむ!先生方には話してきた!車に乗りなさい!」
「ありがとう」
私の助手席のドアを開けて乗り込む。
まぁ女子生徒を送ってくるとか言えば怪しまれないもんね。
ドアを締めてシートベルトを付ける。
杏ちゃんは車のアクセルを踏んだ。
「杏ちゃんは他の生徒にもしてるの?」
煉獄「む?するわけが無いだろう!
Aを一人で帰す訳にはいかないからな!」
よかった、と安心して。
「そう言えば噂になってるよ?杏ちゃんに彼女が居るって。
聞けば蜜璃ちゃんを彼女と勘違いしてるみたいだけど」
煉獄「あぁ、あの時か!
あれは甘露寺に伊黒へのプレゼントを一緒に選んでほしいと言われてな!」
「あれ、でも伊黒さんの誕生日って9月じゃなかった?」
煉獄「付き合った記念がもう三年になるらしい!」
あぁ、それで
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中1のシスコンおねーさん - チョット今更何デスケドとりあえずブルースターすごいですね!!おめでとうございます。あと、この作品面白いですね!!面白すぎて中学の参考書やってないっすよ← (2020年4月2日 22時) (レス) id: 28236963a5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃう - 鬼滅の小説探してたら、タイトルにめっちゃひかれた( ´ ▽ ` )そしたらめちゃくちゃ面白かった!!シリーズ全部読んできたよ!美海☆様神かよ!!!て思った!!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
明石蓮(プロフ) - 初見失礼します。この作品好きです!更新頑張ってください! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 47f87a13db (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - うギャー記憶が、戻った━良かった( ´-ω-) (2020年2月17日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - 記憶が戻った!このあとが楽しみです (2020年2月17日 6時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2020年2月13日 18時