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少ししてから煉獄先生は離れて。


煉獄「すまない、」


「いえ、大丈夫です」


先生の髪ふわふわだったなぁ


と思うとパチッと目が合って。


煉獄「皆のところに戻るか!」


そう煉獄先生がドアに向かって歩き出したところを私は服の裾を掴む。


何故掴んでしまったのかは分からない、


だが何処かに行ってしまいそうで。


煉獄「よもや、どうかしたのか?」


煉獄先生は此方を見て。


再度目が合うとブワッと滝のように記憶が脳裏に流れてきて。


私は戸惑いで頭を抑える。


“杏ちゃん”と出会った時から


私が“死ぬ”時まで。


「杏ちゃん、ごめん、待たせてごめん」


私は涙を流して“杏ちゃん”を見る。


煉獄「、記憶が......!!」


「ごめん、ごめんね......!!」


ぎゅうっと杏ちゃんに抱きつく。


杏ちゃんもぎゅっと腕を背中に回して。


煉獄「一人にしてしまってすまない、」


何故急に思い出したのかはわからない。


だが


「杏ちゃん、杏ちゃん......」


記憶を取り戻してこれ程までに嬉しいとは


そう言うと杏ちゃんは私の頬に手を添えた。


そしてそのまま流されるまま口付けをして。


たった数秒、


だけれど私には、いや私達には何百年もの想いが込められて。


「会いたかった」


煉獄「俺もだ」


でも、


「生徒じゃなければ堂々と隣を歩けたのに」


煉獄「それは......」


運命。


わかっていた


記憶を取り戻すまでは別に生徒と先生の関係のままでいいと、


でも、


でも。


「神様は狡いなぁ」


好いている人が目の前に、すぐ近くに居るというのに


愛していると伝えれない辛さがとても辛い。


だがこの気持ちは杏寿郎さんにずっとさせていた気持ちで。


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中1のシスコンおねーさん - チョット今更何デスケドとりあえずブルースターすごいですね!!おめでとうございます。あと、この作品面白いですね!!面白すぎて中学の参考書やってないっすよ← (2020年4月2日 22時) (レス) id: 28236963a5 (このIDを非表示/違反報告)
にゃう - 鬼滅の小説探してたら、タイトルにめっちゃひかれた( ´ ▽ ` )そしたらめちゃくちゃ面白かった!!シリーズ全部読んできたよ!美海☆様神かよ!!!て思った!!! (2020年3月30日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
明石蓮(プロフ) - 初見失礼します。この作品好きです!更新頑張ってください! (2020年2月17日 22時) (レス) id: 47f87a13db (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - うギャー記憶が、戻った━良かった( ´-ω-) (2020年2月17日 10時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
三毛猫 - 記憶が戻った!このあとが楽しみです (2020年2月17日 6時) (レス) id: 717af831f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美海 | 作成日時:2020年2月13日 18時

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