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相澤｢豪邸ですね、｣
｢お館様の御屋敷でもありますし、鬼殺隊の本部ですからね｣
カナヲがお茶を持ってきてくれて。
相澤｢熱は大丈夫なのか？｣
｢えぇ、痣が影響していただけなので大丈夫です。
それよりもオールマイト、私は貴方が引退する方が驚きですよ｣
オールマイトを見るとあはは、と小さく笑って。
ｵｰﾙﾏｲﾄ｢元々時間がなかったんだ、仕方がない｣
お館様｢オールマイトがヒーローの座を降りるのであれば敵や鬼の動きも盛んになるだろう、鬼殺隊も力を入れていかなければいかないね｣
｢はい、｣
私は横髪を耳にかける。
相澤｢話に移らせて頂きます。
雄英では二学期から寮生活を実施しようと考えておりまして徳田さんの寮生活の許可を、と。｣
お館様｢勿論許可は出すよ。
けれど彼女は鬼殺隊で重要な存在。
任務時には自由に出入りは可能にして頂きたいね｣
相澤｢彼女は特例でその許可が降りています。
他の生徒は担任を通して外出許可を得なければなりませんが徳田さんは通行書を持っていれば外に出ることは可能です｣
通行書です、と机に置かれたのはICチップの着いたカード。
そのカードを手に取り見ると生徒手帳に着いてある写真が印刷されていて。
相澤｢校門にある監視カメラとそのカードに記録されている顔写真で外出した事が分かるようになっている。
マスクを付けていてもある程度は分かるから何も気にするな｣
｢ありがとうございます｣
私はカードを机に置き、お館様を見る。
お館様｢寮生活にして内通者を洗い出すようだね｣
相澤｢えぇ、合宿所の場所を知っていたのは一部の人間のみ。
生徒にも伝えていなかった。
疑いたくはないですけど生徒も疑うしか、と。｣
｢ならば私は寮生活で怪しい人物を洗い出しましょう。
先生方よりも生徒の私の方が見つけやすいでしょうし｣
ｵｰﾙﾏｲﾄ｢頼んでもいいのかい？
もしかしたら君の信用が無くなるかもしれないよ｣
｢生徒からの信用がなくなっても鬼殺隊の仕事に支障はないですからね。｣
それに先生が疑うより仲の良い私が裏から見ている方が早いし目立たない。
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
