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｢洸汰くんはさ、ヒーローだった時に敵に殺されちゃったんでしょ？｣
洸汰｢なんでその事.......！！マンダレイか！！！｣
｢違うよ。
私が勝手に知っているだけ。
私はね、四月の入学式から帰った時には親は鬼に喰われていたの。｣
洸汰くんに同情する訳では無い。
だがこのことは知っていてほしかった。
｢人を喰う鬼を私は許せないの。
両親を奪った鬼と言う存在が。
この世から一匹残らず滅するとね。｣
洸汰｢そんなことを簡単なわけが無い、｣
｢確かに簡単じゃないね。
でも鬼を誰かが滅することをやめたら私みたいに他にも大切な人を失うことになる。
洸汰くん、私はヒーローを目指せとは言わない。
だけどね貴方のご両親が胸を張って頑張っていた職を嫌わないであげてほしいの
いつか絶対、洸汰くんだけのヒーローが現れるから｣
ね？と笑って言うと洸汰くんは何処かに行ってしまって。
あれぐらいの歳の子にあんなこと言っても無駄か。
そう思いながら私は刀を抜いた。
時間が経ち、夕飯になる。
今日は自分たちで作らなければならなくて。
皆ヘトヘトなのにぃ、とボヤいていた。
｢私作ろうか？｣
袖を捲りながら淡々と野菜を袋から出していく。
切島｢いや、わりぃぜ！！
流石に一人で作らせるのは！！｣
｢別に火起こしも何もかもできるからいいんだけど。
前世の料理の仕方と一緒だし。｣
木を持って釜戸に突っ込んでいく。
飯田｢みんな！徳田くんだけにはさせれない！
今すぐ持ち場に行って最高の晩御飯を作るぞ！！｣
私はクスリと笑い、火をマッチで起こした。
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
