２ 前世 ページ2
.
｢徳田、Aです
父は元空柱で前回の最終選別にて鬼殺隊に入りました｣
元々人の前で話すことが苦手だったため、私は声が小さくなる。
幼い頃から親しくしてもらっていた煉獄さんがいたから心は落ち着いてはいるがやはり緊張はする。
不死川｢前回の最終選別？！
それって数週間前じゃねぇかよ｣
宇髄｢派手にすげぇじゃねぇか！！｣
悲鳴嶼｢あぁ、なんと空柱の娘とは.....｣
伊黒｢柱になる条件はまず甲であること、
あとは十二鬼月を倒すか鬼を五十倒すかだ。
数週間でこなせるとは思わんな｣
甘露寺｢私は女の子が増えて嬉しいかなぁ｣
時透｢あの雲の名前、なんだっけ｣
冨岡｢興味がない｣
煉獄｢よもや！A！久しいな！！｣
胡蝶｢でも柱になっていると言うことは何かを成し遂げた、と言うこと。｣
伊黒｢こんな小娘がか？｣
色々な言われようでとても辛い。
帰りたい、
柱って独特な人ばかりだ。
キュウッと左手で刀を握りしめる。
胡蝶｢もしもし、徳田さん
十二鬼月を斬ったのですか？それとも鬼を五十斬ったのですか？｣
綺麗な蝶の人。
お館様｢その子は二つとも成し遂げているよ｣
その声でダン！と柱全員が足を着いて。
私も吊られて足を付ける。
そして誰かがお館様への挨拶を口にした。
私はただ聞いているだけで。
お館様｢ありがとう。
A、挨拶はしたかな？｣
私は顔を上げ、返事をする。
お館様｢そうか。
しのぶ、彼女はね鬼殺隊に入る前から鬼を斬っているんだ。
最終選別後も刀が届くまで一週間ほどあるがその間もずっと元空柱の刀で鬼を斬っていた。
その時点で数は五十を超えている。
その期間中に彼女は知らず知らずに十二鬼月の下弦の鬼も斬ってるんだ。
血鬼術も使わせる間もなくね。
それに一度、鬼を切ろうとして斬れずに朝が来て鬼が逃げていったと聞いているけどA、その鬼強かっただろう？｣
｢はい、
頸に刀を入れたはずでしたが頸が斬れることはありませんでした。
あのまま朝が来なければ私は死んでいたでしょう｣
お館様｢それでも怪我なしで帰った、
その時にAが斬ろうとした鬼は“上弦の鬼”だったんだよ｣
十二鬼月や、上弦の鬼、下弦の鬼と言われても何も分からなかった。
父は刀のこと、呼吸の事は教えてくれたが鬼殺隊の仕事についてはただ“鬼を斬るだけだ”と答えていたから
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1040人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
