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雄英高校の制服を着て、相澤先生方と会見に出る。
私が出ることは言われていないため、少しザワついた。
先生方と共に頭を下げ、椅子に座る。
先生方は色々と説明をし、報道陣の質問にも答えていた。
その間私はずっと黙って話を聞いていて。
ｱﾅｳﾝｻｰ｢今ネット上で騒ぎとなっている鬼殺隊の徳田さんにもお話を聞きたいのですが｣
｢はい、｣
ｱﾅｳﾝｻｰ｢合宿所に鬼が出て生徒が鬼によって怪我をした、と言う報道がありますがその部分に関してはどう説明を致しますか？
鬼殺隊の貴方が居ながらも生徒に怪我を負わすのは言語道断のはずですか。｣
私は質問をしてきたアナウンサーをジッと見る。
｢鬼が出たことは間違いありませんが、鬼によって怪我をした生徒は誰一人いらっしゃいません。
何処からどうその報道がされたのかは分かりませんが今現在雄英高校の生徒で鬼の被害が出たという情報はありません｣
ｱﾅｳﾝｻｰ｢鬼殺隊について現在色々と言われていますが鬼は何故現れ、鬼殺隊が出来たのでしょうか｣
｢今日はその事をお話をしに此方に来ました。
鬼はもう千年以上前から居ると言われています。
皆様も知っての通り鬼の食料は“人間”
昔から鬼は人を喰い、力を付けてきました。
それに伴い私達鬼殺隊もまた“日輪刀”と言う特別な刀を持ち鬼を滅してきたんです。
鬼殺隊の多くは昔から鬼に大切な人を喰われた人ばかりなんです｣
テレビの前で話すのは初めての事ばかり。
｢大正時代に一度、鬼を人間に戻せる薬ができました。
それはある一人の鬼殺隊員が鬼になった妹を人間に戻すために頑張った努力。
大正時代の時は人間に戻りたいと言った鬼にその薬を配布し、人間に戻すことが出来ましたが現在と昔とでは鬼の作りが違います。
なので大正時代で効いた薬を使っても無意味、という事です。
研究員が薬の開発を目指して頑張っていますがそう簡単に出来るものでは無い。
なので今は鬼を斬ること以外の手段はありません。
鬼のことを知らない方が簡単に“他の手段”と言われてしまっては現在努力をしている研究員の方々に失礼に当たります。｣
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作者名：美海
| 作成日時：2020年1月8日 23時
