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キーボードの手を進めているとまたドアがノックされて。
「はーい」
そう言うとガチャっとドアが開いて。
麗日「全員の部屋見て回ってるんやけどいい?」
「別にいいけど見ても面白くないよ」
麗日「いいよいいよ!」
お茶子ちゃんがドアを開け、皆が入ってくる。
芦戸「モノトーン!!」
上鳴「てかなんで爆豪が徳田のベッドで寝てんだよ!!」
峰田「羨ましい!!
クローゼット開けてもいいか?!」
「開けても服しかないけど。」
やっほぉう!!とドアを開ける峰田。
同じ服が数着しか入ってないのに。
瀬呂「パソコンの数、多いな。」
「仕事用だからね。
上鳴、あんまり触られると壊れるから辞めて」
パソコンを興味深そうに見ていた上鳴に言い、私はEnterキーを押す。
すると机に置いていたスマホがバイブして。
「はい、徳田」
パソコンの設定が終わっていないため、スピーカーにして電話に出る。
坂口『徳田さんですか』
「安吾?どうしたの」
坂口『太宰さんから調べて貴方に伝えろと言われましてね。
それで電話を差し上げました。』
「治くんは何を調べろと?」
坂口『敵連合の中に異能力者が居るかもしれない、
と言われたためその報告を』
異能力者が?
私は目を細める。
キーボードを打つのを止めて、スピーカーを解除する。
「皆、外出てって」
芦戸「えぇー!!」
「良いから。
勝己、あんたもよ」
爆豪「チッ」
私は皆が出ていったのを確認してから部屋の鍵を締め、スマホを耳に当てる。
「で、どうだったの?」
坂口『一人、元ポートマフィアの人が。』
「誰?」
坂口『.......雄英高校ヒーロー科三年
中田亮
貴方の元部下ですよ』
「......は?」
坂口『彼は異能力と個性の両方を持っていたんですよ。
マフィアにいる間は個性だけだと言い、異能力の事を隠していた。』
中田が内通者って言うの?
いくら三年でも一年の合宿先は知らないはず。
坂口『異能力の詳細はパソコンに送ります。
中田を捕まえれるのなら直ぐに』
「......中田に知られてないわよね?」
坂口『知られてませんよ』
「分かった。直ぐに手を打つ」
私は電話を切り部屋から出る。
中田が、
中田が裏切るなんて。
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カロ(プロフ) - なるほど!すみません理解不足でした。ご説明ありがとうございます! (2019年12月16日 22時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - カロさん» 説明不足でしたね、すみません。ソファーの所に生徒が居ないだけであって、同じ空間には居る、という表現で書かせて頂きました。コメントありがとうございます! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
カロ(プロフ) - な、なぜみんな追い出したのに瀬呂がいるんですか? (2019年12月16日 21時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
@草 - ノアさん» 笑 まぁどっちにしろ書いてくださるらしいので気長に待とう (2019年12月13日 18時) (レス) id: 9ed73e661c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ノアさん» もしご希望のお話じゃなくとも、いつかは書くつもりでいるのでご心配なく! (2019年12月13日 15時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2019年11月29日 7時