. ヒーロー嫌いな武装探偵社員 ２

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時は巡り、職業体験も終え期末テストの時期も過ぎていった。


長期の休み。


中旬には合宿があるそうで皆には休みがない状態。


職業体験の期間中に顔の傷も与謝野さんに治してもらい今では目の色が違うだけで傷があったことさえ忘れそうな程だ。


長期の休みだからといって家でゴロゴロ出来るわけもない。


今はヨコハマに行ったり来たりの生活だ。


皆は学校で授業があるみたいだから行っているようだけど。


中田はインターン先での実習。


髪を高く括り、仕事着で雄英の中を歩いているとA組の皆が基礎学の終わりか分からないがフラフラと歩きながら教室に戻っていた。


｢お疲れ〜｣


そう声を掛けると皆ゲンナリした様子で。


上鳴｢いいよなぁ、徳田
徳田も基礎学受けねぇ？ちょースパルタ！｣


瀬呂｢授業がまだあるなんて考えたくねぇ......｣


嫌だァ！！と頭を抱えて叫びそうな勢いの二人。


轟｢お前......仕事か？｣


｢そうだよ。ヨコハマから帰ってきてそのまま来たところ。｣


キャリーを持っているからそりゃすぐ分かるか。


皆は少しずつ疲れに慣れてきたのか顔色がマシになってきた。


八百万｢その服装、暑くないんですか？｣


｢暑くないよ、別に。焼けたくないしねぇ。｣


雄英の制服ももう半袖だが先生に許可を得て上にカーディガン羽織ってるし。


そう皆と話しているとポケットに入れていたスマホが鳴った。


｢ちょっとごめんね｣


スマホをタップして電話に出る。


｢徳田です｣


乱歩『A、今雄英だよね』


｢乱歩さん？
そうですけど｣


乱歩『迷子になったから迎えに来て！！！』


.......


｢はぁ？！？！｣


私はタッと駆け出し外に出る。


校舎の壁を直ぐによじ登り屋上に。


ここが一番見渡せる。


皆が下で何か叫んでいる。


乱歩さんが迷子と言うことは一人。


必ずしも一人とは限らないし.......。


いた。


校門から少し離れた中庭。


私は直ぐに校舎から降りて中庭に。


｢乱歩さん！！｣


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