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. Another Story . 成人編 2
二人は意味わからない、と言う顔をしていて。
「娘ちゃん、警察官になりたいって言ってるわよね?」
娘「そうだけど。
お母さんとお父さんの同級生に助けられたから。」
「だったら私と同じ職に着けるように努力しなさい。
大変だけど貴方は警視庁には勿体ない。」
私が急に目を細めて言葉を強くしたため、娘ちゃんはは?と声を漏らして。
赤羽「そろそろ言ってあげたら?仕事のこと。」
「そうね。
私は警察学校時代に警察庁にヘッドハンティングをされてからずっと警察庁警備局警備企画課所属の国家公務員。
警察全体のトップと言っていいほどの部所に所属して居るの。」
娘「警備局警備企画課って、ゼロって言われてる、」
私は頷き証明のために警察手帳を机に置く。
「潜入捜査をする部所よ。」
息子「でも母さん、潜入捜査なんて....」
「私は特例中の特例。
私の主な仕事は潜入捜査のサポート。
ハッキングを主に、公安警察の作戦資料は全て私が作っているのよ。」
娘ちゃんも息子くんも有り得ない、と言う顔をしていて。
娘「でもなんでそんな事を今更」
「大きくなったからよ。
小さい時はまだ荷が重いでしょう?
だから。
それに娘が警察を目指しているのなら頂点を目指してほしいのよ。
私とカルマの娘。
中途半端な所で留まってほしくない。
勿論、息子くんも」
赤羽「ま、俺らが此処まで伸びたのは中学の時のお陰だから俺たちを抜かせとは言わないけどね」
息子「中学の時?
椚が丘で何かあったっていうの?」
もう詳しく知らない世代か、とカルマと顔を見合わせる。
「教えてあげる、
世界を救った29人の中学生の話を。」
私たちはニッコリと笑って中学生の時の話を始めた。
月は昔より一回り小さいが元の形に戻っている。
三日月ではない、真ん丸な月に。
自慢の先生の話を子供に。
ねぇ殺せんせー、見てる?
もう私たちの子供は成人式を終えたんだよ。
卒業してから数十年。
人はまず初めに声を忘れると言うけど先生の声だけはずっと耳に残っている。
変な笑い方、
私達のために怒ってくれる声、
給料日前だからって必死になる声。
全部が全部、
まだ耳に残っている。
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チョコパフェ(プロフ) - 最高です!前の方なんですけど、夢の中に殺せんせーが出てきた場面で泣きました( ;∀;)本当に良い作品をありがとうございます。新作の方も読みますね〜! (2020年4月23日 11時) (レス) id: dfbb799ac9 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - とってもとっても面白かったです!!! (2020年4月12日 21時) (レス) id: 349227220e (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - すごく面白かったです!特にafterstory?があって良かったです! (2020年4月10日 10時) (レス) id: 0587dcac60 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かったです!!また、暗殺教室系がいいです! (2020年3月23日 20時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
れーさま - 面白かったです。暗殺教室の夢主生徒の公安クロスオーバーが読みたいです。 (2019年12月7日 21時) (レス) id: bf11fdbb8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美海 | 作成日時:2019年11月6日 22時