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. AnotherStory . プロポーズ編


大学も終わりに差し掛かり、卒業まで半年を切った頃。


付き合って何年か目の記念日。


昼間はいつものように過ごし、夜は久々にE組の校舎に行くことになっている。


「にしてもこの山も雑草酷くなったねぇ」


赤羽「仕方ないよ、あの頃は毎日通ってたけど今じゃ時々だし。

足元気をつけなよ。」


カルマに支えて貰いながら上がっているとチラホラと空き缶や、ゴミが目立って。


「またみんなと掃除に来ないとね」


赤羽「仕事もみんな始めちゃうしね。」


「カルマもうすぐなんじゃない?試験。」


赤羽「そ。気が重いけど俺の財布になるところだから」


笑いながら相槌を打つと丁度校舎が見えて。


「ふー、着いた!」


んーっと背伸びをしているとカルマがガタガタ、と校舎のドアを開けて。


「鍵でも借りたの?」


赤羽「まぁね」


カルマはゴソゴソとポケット付近を触っていたが私は気にせずに靴を履き替える。


懐かしいな、と思いながら校舎内に足を入れると気配が多く感じて。


この人数は.....


と考えているとカルマに手を引かれ、教室に。



教室の前でカルマは膝を着き、小さな箱を開け此方を見上げた。


赤羽「俺と結婚してください」


簡単な、そんな言葉。


小さな青い箱には小さなダイヤが埋め込まれたシルバーの指輪で。


驚きと嬉しさが混じりあった。


「此方こそ、よろしくお願いします」


私は涙を流し、ニッコリと微笑みかける。


するとガラガラっと鈍い音がして、「おめでと〜!!!!」とE組の皆がクラッカーを鳴らした。


山奥、近所を気にすることも無い。


「やっぱりみんな居た、」


私は笑いながら皆を見る。


カルマは指輪を手に取り、私の左手の薬指に付けた。


赤羽「うん、ぴったし。」


「ほんとだ。」


中村「ほらほら教室に入って入って!!」


背中を押されて中に入ると黒板にはHappy weddingと書かれ、教卓の上にはロウソクの着いたホールケーキが。


「なんで、」


潮田「カルマからのサプライズ。
僕達はそれに乗っかっただけだよ」


赤羽「あ、ちょ!!」


カルマは口止めをしていたのか、焦っていて。


渚に言われて顔を赤くしていた。


「ありがとう......!!!」


私は皆に笑いかけてカルマに抱きついた。


.

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チョコパフェ(プロフ) - 最高です!前の方なんですけど、夢の中に殺せんせーが出てきた場面で泣きました( ;∀;)本当に良い作品をありがとうございます。新作の方も読みますね〜! (2020年4月23日 11時) (レス) id: dfbb799ac9 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん - とってもとっても面白かったです!!! (2020年4月12日 21時) (レス) id: 349227220e (このIDを非表示/違反報告)
さぼてん(プロフ) - すごく面白かったです!特にafterstory?があって良かったです! (2020年4月10日 10時) (レス) id: 0587dcac60 (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 面白かったです!!また、暗殺教室系がいいです! (2020年3月23日 20時) (レス) id: 8704b5e388 (このIDを非表示/違反報告)
れーさま - 面白かったです。暗殺教室の夢主生徒の公安クロスオーバーが読みたいです。 (2019年12月7日 21時) (レス) id: bf11fdbb8a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美海 | 作成日時:2019年11月6日 22時

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