私は彼氏の職業を知らない。【中原中也】

知らない。5 ページ6

頼んだ物が来て。



私は写真を撮ってから食べる。


｢で？何かあったの？｣



私は中也に聞く。



中也は少しわかりやすい。



中原｢なにがだ？｣



｢騙しても無駄だよ。
中也わかりやすいんだから。
何か悲しそうな顔してる。｣



私はパスタを口に含む。



そして中也の方を見ると、私の方を真っ直ぐに見ていた。



中原｢ははっ。手前にはほんと隠せねぇな.....｣



そう言い中也はハンバーグを食べる。



中原｢なぁ、Aはさもしだ。

もし、俺が死んじまったらどうする？｣



｢中也が死んだら？｣



私は悩む。



｢泣いて、泣いて。
泣けなくなった頃に、中也を追いかけるかな。｣



そう笑ながら言う。


でも本当にするだろう。



中也を追いかけて。



私がそう言ってから中也は黙って。



｢え、ねぇ待って、死ぬ気じゃないよね？｣



私は少し動揺する。



何も返してこないのは少し怖い。



中原｢ばぁーか。死ぬ気なんてねぇよ。
包帯無駄遣い装置じゃねぇんだし.....｣



たまに中也の口から出てくる包帯無駄遣い装置。



誰かのことを差しているのか。



なんてそんなことも聞けなくて。



｢よかった。
あ、じゃあさ、私がもし死んだらどうする？｣



と私は逆に同じ質問を返してみる。



すると中也はニッコリと笑った。


中原｢まず死なせねぇし、
もし死んだら、原因突き止めてやる。｣



そう少し恐ろしいことを言った。

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