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暗い
暗い
何処までも落ちていくような
そんな感覚
手を上げようにも体は言うことを聞かなくて、
でも足だけは動いて。
小さな光が見えたかと思うと目の前に広がった。
そこは先程とは真逆の真っ白な空間。
何も無い、
ただ自分だけがそこに居て。
｢死んだの、かな｣
だったら此処は天国？
まだ生きたかったな、
でも児童を守って死ぬのだったら誇り高いか。
ﾋﾛ｢おいおい、何勝手に死んだことにしてんだよ｣
懐かしい声、
波山｢ほーんと、Aはいつも勘違いだけが早いんだから｣
優しい声、
松田｢ゼロを一人にしないでくれよ、｣
荻原｢俺らが言えたことじゃないけどな！｣
伊達｢まだ死ぬ時じゃないってな｣
初めましての声。
この声をする方を見ると、五人、笑ってたっていて。
｢っ....｣
ヒロと波山、
あとの三人は多分零の警察学校時代の友人。
｢ヒロ、波山....
あと零の、｣
荻原｢にっしても、彼奴は可愛い子捕まえたなぁ！｣
伊達｢確かに、
こんな知り合いが居たら女にゃあそりゃあ興味ねぇわな｣
｢此処は....｣
ﾋﾛ｢此処は死と生の境。｣
ヒロが言うと真っ白だった空間の床に黒い線が一本引かれた。
私と彼らの間に。
ﾋﾛ｢この線を超えてしまうとAは戻れなくなる。｣
｢え｣
私が今いる所が、生きるための場所。
そして彼らが立っているところが死の場所。
波山｢A、あんたなら降谷と絶対幸せになれる｣
｢波山....｣
小学校から一緒の親友。
｢私、ヒロと波山に言いたいこと沢山あんの、
勝手に居なくなったことに一発殴りたいぐらいだし、話したいことだって沢山ある｣
たくさん、
たくさん話したい。
｢でも零が待ってるしあんた達が羨むぐらいに生きて自慢してやる、
いい人生だったってね｣
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作者名：美海
| 作成日時：2019年9月16日 21時
