. 死んだと思っていた初恋の人と再会しました。【降谷零】 (ページ33)

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零は少し機嫌が悪くなっていて。

降谷｢Aのデータは俺が作成をして送るから良いだろ、もう。｣

風見｢いえ、あともう一つ。
指紋とDNAの提出を｣

DNAって髪の毛でいいんつっけ。

降谷｢ちっ.....さっさと準備しろ｣

テキパキと準備をする眼鏡の人。

朱印で親指を紅くし、紙に付ける。

内側の毛先2センチほどを1、2本切り、小さなケースに入れていた。

風見｢ご協力ありがとうございます。
それと上層部からの伝言です｣

降谷｢伝言？｣

風見｢はい。
彼女だからとて任務を怠るなと。
もし彼女を人質に取られたり、彼女から降谷さんの事がバレたりすればその時は彼女を救出した後公務執行妨害で逮捕するとのことです。｣

逮捕、ね。

降谷｢何を勝手に.....！！｣

｢零、落ち着いて。｣

私は荒ぶりそうな零を止め、眼鏡の人を見る。

｢上層部の方にお伝えください。
もし私が人質に取られたり、零の仕事に支障を侵したりした時は喜んで命を捧げましょう、と。｣

ニッコリと笑って言うと息を飲む眼鏡さん。

風見｢.....伝えておきましょう。｣

降谷｢A、何言って.....！！｣

｢零とまた離れたりすれば私はいつかは死ぬ。
だったら零の為に死んだ方がマシよ。

それぐらいの覚悟ならもう出来ている。

上層部から見れば私はお荷物。
少しでも不利になれば逮捕をする気でしょうね。｣

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