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学校も終わり、夜食を持っていくために多くのお握りを握る。
何人居るか分からないし、できるだけ多く。
タッパーに詰め、風呂敷に包む。
九時前にタッパーに入ったお握りを持って私は警視庁へと向かった。
ジャージではなく白のブラウスに紺色のスカートと言った服装で。
さすがにジャージで警視庁には行けないし。
警視庁に足を踏み入れるとそこは空気が変わっていて。
取り敢えず受付の人に預けておこうかな。
そう思い受付に向かうと女性が二人居て。
｢すみません｣
受付｢どうかなさいましたか？｣
｢公安部に居る方の知り合いなのですが、これを預けていてもよろしいでしょうか？｣
受付｢公安部のどちら様でしょうか？｣
｢多分すぐ来るので大丈夫です。
名前は徳田からと伝えてください、よろしくお願いします｣
私はそれだけ言い、受付から離れる。
零にスマホから連絡を入れ警視庁から出る。
怒られるかも知れないけど体調を崩されるよりかは断然マシだ。
車に乗り込み、帰ろうとエンジンを掛けると電話が鳴って。
｢もしもし？｣
降谷『いらないと言っただろ！』
｢別にいいじゃないの。
受付の人に渡しているから早く受け取ってよ？｣
降谷『あのなぁ.....』
｢彼女の握ったおにぎりが食べれないわけ？｣
私は声を少しだけ低くする。
グダグダ言ってないで素直に受け取ればいいものを。
降谷『そんな事はないがAを気遣ってだな.....』
｢気遣わなくて大丈夫だから、
零が何を心配してくれているかは分からないけど私がそんなにヤワじゃないって事は知っているでしょ？
それじゃあ仕事頑張ってね｣
私は電話を切って車を動かす。
タッパーは零が持って帰ってくるだろうし、帰って寝よう
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作者名：美海
| 作成日時：2019年9月16日 21時
