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目が覚めると隣に零の姿があって。
ぐっすりと眠っているようで。
顔にかかった髪を前髪を避けると昔と変わらない顔が見えて。
童顔な、少しだけ大人びた顔。
私は頬に短いキスを落とし、ベッドから降りる。
下着は着ていたのでこのままで良いかと思いキッチンに立った。
ドライヤーをせずに事をしてしまったため髪がギシギシだ。
後で洗い流さないトリートメントをしようと決め、お弁当箱にご飯を詰める。
零と事をするのは初めてだったが不思議と恥ずかしさはなくて。
体に気を使ってくれてか負担は一切なくて。
そんな優しさに心を温めながら朝ご飯を作った。
ピピピピッと零のスマホのアラームが六時ぴったしに鳴って。
零はモソモソとベッドから降りて机に置いてあるスマホから鳴っているアラームを止めた。
フラフラと此方に歩いてきてギュッと抱きしめてくる。
降谷｢.....はよ｣
｢おはよう
危ないから離れて？｣
降谷｢ん、
洗面所借りる｣
｢うん｣
少しだけ髭の生えている零。
あんな姿初めて見た、と笑みを零し目玉焼きとウインナーをお皿に盛り付ける。
簡単な物しか出来なかったけどいいかな、
そう思いながら私は棚からジャージを取り出して着る。
お弁当を机に置き、朝ご飯を先に食べていると目を覚ました零がリビングに戻ってきた。
降谷｢目玉焼きとウインナーか｣
｢うん、そう。
簡単なものしか出来なかったからね。
あぁ、後これお弁当｣
私は零の目の前にお弁当を置く。
降谷｢いいのか？｣
｢作ったのに持って行ってもらわないと困るよ、私お弁当じゃなくて給食なんだから｣
あ、そっか。と零は思い出したかのように言って。
私は零より先にご飯を食べ終えて流しにお皿を置く。
｢先に家出るから鍵任せてもいい？｣
降谷｢あぁ｣
｢ありがとう｣
洗面所に向かい準備をし、トリートメントをしてから髪を括る。
リビングに置いてある鞄を持って私は靴下を履く。
｢それじゃあよろしくね｣
降谷｢あぁ、いってらっしゃい｣
私はパタパタと家から出て駐車場に止めてある車に乗り込む。
今日は金曜日。
休日の児童の宿題を出さないといけないため、早く学校にいかなければならない。
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作者名：美海
| 作成日時：2019年9月16日 21時
