. 仲の悪い彼に11年越しの片想い。【降谷零】

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少年は私の隣をちまちまと歩いていて。



｢少年、毛利探偵事務所はまだかな？｣




ｺﾅﾝ｢まだだよ〜

お姉さん、その少年って言うの辞めない？僕、江戸川コナン！
お姉さんの名前は？｣




｢私は徳田A

コナンくんねぇ.....なんで毛利じゃないの？｣




毛利探偵事務所に住んでいるのなら苗字は毛利のはず。



ｺﾅﾝ｢僕のお母さんとお父さん、海外に仕事に行っているからお世話になってるの！｣




探偵事務所は保育所にもなっているのか。





なわけないか。



多分親同士が友達とかだろう。



｢へぇ.....｣




ｺﾅﾝ｢あ、ここだよ！｣





そう着いたのは“ポアロ”と書かれた喫茶店の前で。




｢ここ？｣




ｺﾅﾝ｢うん、2階から！｣




と、ポアロの上を見れば確かに“毛利探偵事務所”と書かれている。




｢へぇ.....ここにあったんだ。

じゃあコナンくん、私はこれで｣




ｺﾅﾝ｢！

おじさんと蘭姉ちゃんに紹介したいんだけど、ダメかな？｣




おじさんと蘭姉ちゃん？



いや、誰。




｢あー.....ごめんね

私もそこまで暇じゃないから.....｣




ましてや事情聴取で一時間使っているんだ。




それに毛利探偵事務所は先程来た道をまた戻らなければならない。





｢それじゃあまたね、コナンくん｣




私は手を振りながら今来た道を戻る。




ここには余り近づかないでおこう。




コナンくんには悪いがこの街に住むのに探偵事務所と関わりを持つのは一番危険だと察知している。




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