. 仲の悪い彼に11年越しの片想い。【降谷零】

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組織の方はどうなったかは知らないし、盗聴器の事も知らないが私は安室宅に行くことは無くなった。





少し外に出るだけでも公安の監視が着くようになり少々居心地が悪い。




降谷宅にいても零に会えることは少なく、組織の目を気にしてか零はここ最近安室宅の方に帰っていた。





でも組織に怯えて生活していては何も出来ない。





そう思っていると同窓会の日になっていた。




零が用意したドレスコードを身につけ、指定のホテルにタクシーで向かう。




隠すこともないと言われたため、参加名は“降谷”




左薬指に指輪をつけ、受付で名前を書く。




受付はホテルの人のようで、驚かれることも無く名札を差し出された。




ここでも公安の目はあるようでホテルのスタッフに紛れ込んでいるようだ。





“降谷”と書かれた名前の下には徳田と小さく苗字が入っていて。




三年の時のクラスごとに分かれていたため、自分のクラス席に行くと、ご丁寧に私の隣は零になっていた。





友人｢A？ひっさしぶり〜.....って、えぇ？！｣





仲の良かった友達がこちらに来たため、話そうと口を開くと名札を見てか驚いていた。




その友人の驚きで同じクラスだった子達は此方を見て。




友人｢ふ、降谷って.....犬猿の仲だった降谷零くん？！

マジで？！｣




友人｢降谷っつーたら、連絡が取れてねぇんだよな？｣




友人｢あの二人が結婚してるとか驚きでしかない｣




なんて言われているのをあはは.....と笑い過ごしていると眼鏡のホテルマンが此方を見ていた。




あれは.....風見さん。




友人｢で？降谷くんは来るの？
てか諸伏くんは？｣




｢あー、零は仕事って言ってたけど。
諸伏くんはわかんないかな｣




助けを求めようにも求めれずにいると、誰かに肩を叩かれた。




降谷｢まぁそこまでにしてやってくれ｣





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