３５ ページ35
.
ディナーはコースで、前菜から運ばれた。
デザートも着いてあり圧倒されてしまって。
海の音と潮の匂い。
心を落ち着かせてくれた。
降谷｢来て良かったか？｣
｢はい！
ありがとうございます、こんなに.....｣
降谷さんはふふっと小さく笑って。
ポケットから何かを取り出し、机に置いた。
降谷｢A｣
小さな箱。
青い箱。
降谷さんはその箱を開けて。
降谷｢俺と籍を入れてくれますか？｣
シルバーの指輪。
デザインがとてもオシャレで、波の様になっている。
私は頷くために、降谷さんを見るが脳裏に浮かぶのは“記憶喪失”と言う言葉。
記憶も戻っていないのにいいのだろうか。
ずっと思い出さなかったら？
私は後悔してしまうだろう。
この人の時間を取ってしまって。
私はどう応えようかと考えるが、なんて言えばいいのか分からなかった。
降谷｢A.....？｣
｢嬉しいです。
でも、｣
でも。
この先を言ってしまったら降谷さんは傷ついてしまうのだろうか。
降谷｢A、
この先一緒に居たいんだよ。
記憶が戻らなくても。
“俺にはもうAしかいない”んだよ｣
“俺にはもうAしかいない”
前にも言われた。
“光”
“陣平”
“研二”
“航”が
みんなが亡くなってしまった時に。
私の目から流れる涙。
“零”
のお陰で私は.....
｢ありがとう.....
ありがとう、零｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1799人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぷぅ(プロフ) - えぇ、ヒロインが死なないと零さんが殺されちゃうなんてめっちゃヤバい状況じゃん��( °口° )!?2人には幸せななって欲しいって思ってたのに、続きがめっちゃ気になる(´Д｀) (2019年5月22日 14時) (
レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - はじめまして！更新を楽しみにしています！続きが気になる〜！ (2019年5月16日 14時) (レス) id: 4db8f557b5 (このIDを非表示/違反報告)
優菜(プロフ) - はじめまして！小説とても面白いです(^^)これからも更新頑張ってください(^^) (2019年5月16日 9時) (レス) id: 2af0ed23ae (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - rura1225さん» 教えていただきありがとうございます！ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - 和美/美香さん» ありがとうございます！ (2019年5月16日 7時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2019年5月13日 23時
