２６ ページ26
.
相澤先生に聞けばクラスで二、三番ぐらいだそう。
使った握力計などを片付けていると、相澤先生が口を開いた。
相澤｢爆豪の方は大丈夫なのか｣
｢今まで無個性だと思っていた人が
急に自分よりも強い個性を持っていることがわかって。
後ろから着いてきていた人に負けて。
かっちゃんのプライドはズタズタでしょうね｣
だからこそ心配なんだ。
今の彼はいずくんの話を聞こうともしないだろう。
相澤｢そうか。
幼馴染だからと言って彼奴だけに構ってるな。
護衛だからこそ、皆の事をわかっていろ｣
｢はーい｣
かっちゃんだけに構ってるな、か。
そうかもしれない。
この問題はかっちゃんといずくんの事なんだから。
いくら幼馴染でも、入ってはいけない問題。
｢幼馴染って大変ですね｣
相澤｢腐れ縁も相当だからな｣
相澤先生のその言葉にマイクさんか、と理解出来た。
相澤｢帰る前に悪いが、職員室に寄ってくれ。
渡すものがある｣
ちょうど片付け終え、鞄を持つとそう言われた。
｢渡すもの？｣
何かまだ書く書類あったっけ？
そう思いながら職員室に行く。
相澤先生はデスクの引き出しを開け、何か私に渡してくる。
相澤｢それ、肌身離さず持っておけ｣
黒い、何か。
掌に乗ったものを見るが何か分からない。
｢なんですか？これ｣
相澤｢無線機だ。
何かあった時それで話せば此処に繋がる。
電波も必要ない。｣
｢分かりました。｣
耳に付けるタイプだったため、私は耳に嵌め込む。
イヤフォンの様なもの。
相澤｢それだけだ。
気をつけて帰れよ｣
｢あ、はい。
ありがとうございました｣
私は鞄を握りしめて帰路へと着いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 492人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美海(プロフ) - そらをさん» ありがとうございます、、(小声) (2019年5月12日 14時) (
レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
そらを(プロフ) - 24が二つありまっせ、、（小声） (2019年5月12日 11時) (レス) id: 571977b1a6 (このIDを非表示/違反報告)
コンマ(プロフ) - 一目ぼれてもおもしろくてヤバイです。あの・・かっちゃんの口に突っ込むのでは・・?とても好きな作品です!!これからも応援してます! (2019年5月5日 15時) (レス) id: 857f6f2c6f (このIDを非表示/違反報告)
クロッキー(プロフ) - 最近見た作品で一番好きです！更新頑張って下さい！ (2019年5月2日 20時) (レス) id: 3248997e70 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - かぼさん» ありがとうございます！頑張ります (2019年5月2日 15時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美海
| 作成日時：2019年5月1日 13時
