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首領に呼ばれ、首領室に向かう。
気が重い。
ここ数日失敗してばかりのためまた怒られるのではないか。
と体が強ばる。
部屋の前で深呼吸をし、ノックをする。
返事が聞こえ、中に入れば首領の目が此方に向いた。
｢失礼します。｣
森｢来たかい。
君の耳にも入っているだろう。
高校が合宿に来ていると。｣
｢.....はい。｣
森｢言いたいことは分かっているね？
今度失敗すれば君の首は無い。｣
お兄ちゃんを殺さなければ私が殺される。
お兄ちゃんを殺すか、私が死ぬか。
選択肢はその二つしかないのだろうか。
｢.....分かりました。｣
失礼しました。と首領室を出て執務室に戻る。
執務室の前にある窓から合宿所を見る。
私はお兄ちゃんを殺すためにここに来たんじゃない。
異能力などいらなかった。
普通の子として生まれたかった。
両親からの愛が、欲しかった。
ただそれだけなのに。
私はどれだけの人の命を奪えばいいのだろうか。
｢お兄ちゃん.....｣
小さな声で呟き、私は涙を落とした。
尾崎｢Aか？
そこで何をしておる。｣
｢.....姐さん｣
姐さんは私の背中に手を回した。
姐さんと私の執務室に入って話を聞いてくれる。
尾崎｢何かあったのか？｣
｢姐さん、どうしよう。
私.....｣
部屋にあるソファーに腰をかける。
姐さんは私のな背中を撫でてくれて。
尾崎｢焦らんくてもよい。
ゆっくりと話せ｣
｢お兄ちゃんを殺さないと私が殺される。
でも私はお兄ちゃんを殺せない.....｣
尾崎｢鴎外殿も酷いことを.....。
無理はしなくてもよい。
鴎外殿には私が言っておく。｣
私は首を横に振る。
｢そんなことは姐さんには頼めない。｣
首領の目は本気だった。
姐さんや中也さんが言ったところで辞めないだろうし、辞めてもこれから私の立場が危うくなる。
私はどうしたらいいのだろうか。
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美海(プロフ) - 朱吏さん» 教えていただきありがとうございます！ (2019年4月14日 20時) (
レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
朱吏 - これ48話抜けてませんか？ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 613964d850 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - くうさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年4月8日 23時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
くう - 見つけてから一気に読んでしまいました！とても面白いです！頑張ってください！ (2019年4月8日 23時) (レス) id: 2df142bc39 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ペペさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月8日 20時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美海
| 作成日時：2019年4月7日 21時
