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コンコンとノックをし、中に入る。
｢失礼します。
首領、任務の報告をしに来ました。｣
森｢エリスちゃーん！！
これを着ないかい？！｣
またやってる.....と溜息を着く。
｢んんっ｣
気づいてもらうように噎せると、首領が此方を向いた。
ｴﾘｽ｢A！！
リンタロウが無理やりドレスを着せようとしてくるの！｣
森｢で、でもエリスちゃん.....！
着ないと風邪を引いてしまうよ？！｣
ｴﾘｽ｢リンタロウの必死さが嫌なの！！
A、どれが似合うと思う？！｣
エリス嬢と首領は此方を見てくる。
｢え、えっと.....
取り敢えず、体が冷えてしまいますので首領が持っているものを着ておいたらどうでしょう？｣
そう言うと分かった！とドレスを着るエリス嬢。
私も十二歳までされてたな.....と思いながらエリス嬢の着替えを手伝った。
ｴﾘｽ｢A！
なんで敬語使うの？
昔みたいにエリスって呼んでよ！｣
昔は友達の感覚で付き合っていた。
私はエリス嬢の目線に合わせて膝をつく。
｢.....それは出来ません。
その代わりにまた、一緒にケェキを食べてくださいますか？｣
ニッコリと笑いかけながら言うと頷いてくれるエリス嬢。
森｢それで、何の用だったかな？｣
私は立ち上がり、いつの間にか座っていた首領の元に行く。
｢任務のご報告をと思い此方に来ました。｣
森｢そうか、言ってくれ。｣
私は紙にした報告書を読み上げる。
勿論お兄ちゃん達と会ったことも。
森｢お兄さんに会ったのなら何故殺さなかったのかい？
私は殺さなくてもいいと言ったのじゃない。
会ったのなら殺す。
そう教えたはずだよ｣
首領の殺気を久々に感じる。
｢申しわけ、ございません｣
森｢もういい。
下がりなさい。｣
｢はい。失礼しました。｣
私は頭を下げてから、首領室を後にしようとドアノブを握る。
するとパンッ！！とドアに首領がいつも持ち歩いているメスが刺さっている。
森｢もし次に会った時、殺さなければ君の首が飛ぶと思いなさい。｣
｢はい｣
兄を殺せないと分かっていて首領はそう言っているのだろう。
私が死ぬか、お兄ちゃんを殺すか。
私は静かに首領室を後にした。
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美海(プロフ) - 朱吏さん» 教えていただきありがとうございます！ (2019年4月14日 20時) (
レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
朱吏 - これ48話抜けてませんか？ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 613964d850 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - くうさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年4月8日 23時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
くう - 見つけてから一気に読んでしまいました！とても面白いです！頑張ってください！ (2019年4月8日 23時) (レス) id: 2df142bc39 (このIDを非表示/違反報告)
美海(プロフ) - ペペさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月8日 20時) (レス) id: 8493b8cb9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美海
| 作成日時：2019年4月7日 21時
