. 不良からバレー部のマネージャーになりました。４

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｢全然！

むしろ練習を止めてしまいすみません。

あとさっきの事なんですけど、｣


笹川｢？｣


｢女子の監督とコーチには何も言わないであげてください｣


荒川｢それはなぜかな？

情報は共有していた方が、｣


｢スポーツ推薦で入学してるから、事情はご存知かとは思います。

ここで会ったのもたまたま。
ああやって怒らせてしまったのは私の責任ですから。

中学に話せなかったことを今話しただけなんで。｣


笹川｢わかった。何も伝えないでおこう。｣


｢ありがとうございます｣


荒川｢でも驚いたあの時の試合の子が君だったのか｣


｢見ていたんですか？｣


荒川｢まぁな

まさか君とは思わなかったが｣


笹川｢なぜセッターが諦めたのか

繋ぐのをやめたのか
我々も話してはいたが、
中学生のまだ心が不安定な時期、色々あったのだろう｣


｢.......多分、山田さんはまだまだ中学の時のことを思い出すと思います。

私が原因なんであれなんですけど、何かあったら気にかけてあげてください。
お願いします｣


軽く頭を下げる。


笹川｢わかった｣


｢ありがとうございます

失礼します｣


山田さんからしたら傍迷惑かもしれない。


でもこれが私なりの償い。


犬岡｢話せた？｣


試合に出てない犬ちゃんがこちらに来て。


｢うん。

ごめんね、いつも変な突っかかりされて｣


犬岡｢別に俺は気にしてない！

それに中学の時のやつがAのこと、ちゃんとわかってくれるのは嬉しいし｣


｢多分山田さん以外はないと思うけどね｣


これから会うこともないだろうし。


卒業しても、アルゼンチンに行くし。


犬ちゃんには伝えておきたいけど、まだ良いだろう。


徹ちゃんの進路をそう人に言うもんじゃないし。


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