. 不良からバレー部のマネージャーになりました。４

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体育祭当日。


長い伸びた髪を高い位置でポニーテールにして、


白組だから白のハチマキをつける。


テント下で進んでいく競技を見る。


リレーは一応盛り上がりがいいため所々に散りばめられていて。


友達｢A写真撮ろ〜｣


｢いいよーん｣


顎にピースを添え、友達のカメラのレンズを見る。


月島｢ギャルじゃん｣


｢ギャルじゃねぇーし｣


ギャルよりだけど。


お菓子を食べながら友達と進んでいく競技を見て。


｢あ、澤村さんと菅原さん騎馬戦じゃん｣


山口｢菅原さんめっちゃ叫んでる｣


大会の時みたい、と笑いながらその姿を見て。


友達｢A〜、お母さん来てんだっけ？

そっちでお昼食べる？｣


｢いや、私のリレー終わったら帰るってさ〜｣


友達｢じゃあ昼前か｣


｢そ〜だから教室で食べる〜｣


スマホをいじりながら返事をして。


男子｢灰谷〜、３組のやつが呼んでるぞ〜｣


友達｢A〜！写真撮ろ〜！｣


｢いいよー！ちょっと行ってくる〜｣


３組の友達と写真を撮っていると他にも声をかけられて写真を撮って。


体育祭でハイになってるからか知らない人にも撮ろうって言われたし。


谷地｢Aちゃん！私ともいいですか！！！｣


｢仁花ちゃんじゃん〜撮ろ撮ろ〜！

あ、なんなら後でバレー部でも撮ろうよ｣


谷地｢！部活対抗リレーの時とかに声掛けたら取れそうだね！｣


んねー！と二人で盛り上がっていると、借り物競争が始まったようで。


放送部『おおーっと、2年西谷が動きを止めたァ！！！

お代はなんだ！！』


｢西谷さん借り物競争なんだ、意外だね｣


谷地｢リレーとか出てそうだもんね｣


西谷さんはキョロキョロと当たりを見渡したかと思えば、一年のテントをジッと見て、こちらに走ってきて。


西谷｢A！！！｣


｢え、私？｣


呼ばれたため仁花ちゃんに断りを入れて西谷さんのところに行く。


｢お代なんなんですか？｣


西谷｢有名人！｣


｢この学校に有名人なんて居ないでしょ｣


西谷｢そう！だからお前！行くぞ！！！｣


手を掴まれたかと思えば急に走り出して。


放送部『おお？！赤組西谷！一年の人気ナンバーワン灰谷Aを連れて走り出した！！！

お代は一体なんだったのか？！』


運動バカの西谷さんと、


そこそこ運動のできる私。


遠く離れたテントからゴールまでは一瞬で。


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