. 不良からバレー部のマネージャーになりました。４

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. 体育祭



8月最後の遠征合宿も終わり、新学期となった。


担任｢9月は体育祭、10月は文化祭があるからな〜


お前ら覚えておけよ〜


っつーわけで今から体育祭の種目を決めていく｣


6限目のHR。


体育祭の種目決めらしい。


友達｢Aは何出る？！｣


｢体育祭って何するんだっけ、


私小学生以来出てないからわかんないや｣


頬杖を着いて学級委員が黒板に書いていく種目を見る。


友達｢やっぱり体育祭と言えば借り物競争でしょ！｣


友達｢先輩に聞いたんだけど借り物競争毎年面白いらしいよ〜

あ、でもカツラはNGだって

教頭いるからかな｣


｢カツラ被ってる先生なんて教頭ぐらいだもんね〜｣


ははっと笑いを零しながらリレーとかかなぁ、と眺める。


友達｢ま、Aは足速いからリレーは確実だよね

400×4とか？｣


｢400はしんどすぎない？｣


友達｢運動できるんだから頑張りなって〜｣


希望制だったり、推薦だったりと、少しずつ埋まっていく種目の欄。


あまり興味無いしなぁ、と思いながら外を眺めていると、


リレーは灰谷だな


と先生の声が聞こえて。


｢え、私？｣


委員長｢確かにAだな

足速いし｣


｢私現役運動部じゃなくてただのマネージャーなんだけど〜.......｣


友達｢走れるんだから走りなって｣


｢まぁいいけどさぁ........｣


その言葉を聞いた委員長が私の名前をリレーの欄に書いて。


体育で走ってはいるが本気で走ったのなんて、逃げる不良を追いかけた時ぐらいだ。


｢練習しないとなぁ｣


バトンパスとかできないし。


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